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【推しの子】カミキヒカルの考察と恋輪廻とダークな赤坂アカと現実的な解釈【再投稿】


この記事は2023年11月14日 02:59に投稿された者ですが、不手際で消されたものです。
頭の中を再度整理する為に、記事として再掲載します。



推しの子の小説版『一番星のスピカ』が発売されamazonの売れ筋topになっていましたね。
今まで明かされて来なかった『雨宮五朗』と『天童子さりな』の物語が描かれているとのこと、期待大です。

推しの子本誌は今現在131話まで連載されています、最近では『ツクヨミ』が表舞台に出現しロリ神が降臨という謎のツーコンボが決まった裏では様々な考察勢さんの頭を悩ませている状況が散見され、かくいう私もまさかの展開に驚きを隠せませんでしたw。


翻弄されるも狼狽えないネウロ【考察勢】


翻弄されるも強がるツクヨミ

個人的にはこの展開にはそこまで重要な意義は無いと思っていて、『転生』という要素の伏線を回収するための既成事実としているだけのような気もしないような…。なぜならこの物語の最も根幹とも言える要素は『転生』…では無いからです!
この作品のテーマは『愛』『復讐』『嘘』。
赤坂先生曰く、推しの子の出立地点はアシさんのアイドルの子供に生まれ変わりたいという発言からとおっしゃっていいました。

なので私はこの3つの視点からこの作品について考察をしてみます。
【131話のネタバレが含まれます。】
※星野アイという少女は8歳程度で、女性としての魅力を持った歪な少女でした。母親は自分より魅力的な娘に男が色目を使い始めた頃から虐待を始めます。
唯一の家族から拒絶された少女は、11か12くらいでアイドルになります。
ここでおそらくララライのワークショップを紹介されます。カミキヒカルは当時アイより年下で同じくララライのワークショップに在籍していました。

※追記
一番星のスピカ読了後、アイの年齢判別が可能な『サマーパーカー』が追筆されララライは12~13歳で在籍している可能性が高いかもしれません。サマーパーカーはアイが芋娘と揶揄される所以のファッションでそれが破られるエピソードがありました。その時期が明確にされているので間違いないとは思われます。
興味があればご一読されてはいかがでしょうか。


人前でもファッションに無頓着なアイと時期が判別できるサマーパーカー【12~13歳の頃】


かなり身なりが良くなっているアイ

この『ワークショップ』は他の多数の考察さん達も考えているように、性的な温床となっていたと思われ、特に問題視されるのが未成年者との性行為です。アイが12歳で在籍、カミキが11歳で在籍していたと考えれば他にも未成年はいたのかもしれません。


明確な失敗と言われるワークショップ
黒川アカネの異常なプロファイル

アカネの読み通り、星野アイは思春期の段階で性交渉があった子です。当然ララライのワークショップで、ですが相手は誰でしょうか?

それは【上原清十郎】です。

まず星野アイは承認欲求と愛に飢えていた少女でした。
そしてそこに才能のあるタレントを引っ掻けて女癖の悪い若手の売れない俳優『上原清十郎』がいれば、どうなるかは明快でしょう。
星野アイは上原清十郎と未成年の段階で性的関係を持ちました。
※のようにアイは少女ながら大人の男も魅了するほどの美貌を持っていたことが明かされており、これを理由付けられることになります。

売れない俳優上原清十郎

ですが、なぜ『上原清十郎』なのか?
上記のアカネの読みでは、アイは愛情の抱き方にバイアスがある。まず考えられるのは、母親に拒絶されたことで母親として子供を愛することに執着があるのだと思います。それはアイの最後のセリフ『ルビー、アクア、愛してる。』で説明できますね。

そして私はここで別の角度の愛情のバイアスを推察します。それは、理想の父親像です。
父親を知らず、母親に虐待を受けていたアイは父親から受ける愛情にも餓えていた。
だからこそ年上でもしかすると当時既に妻帯者だったかもしれない上原清十郎に、自身の理想の父親像を重ねてしまったではないか?
精神年齢の差は、少女にとっては余程魅力的に見えるのはよくある話【愛情の抱き方のバイアス】。特に売れない俳優やバンドマンに母性を抱く女性も多い【愛情の抱き方のバイアスの一つ】。

131話にて、アクアが清十郎が自分の父だと疑わなかった理由はこうだ。

上原清十郎と肉体関係になったアイだったが、上原は気の多い年頃の男性で関係性も長続きはしないようなものだった。
上原自身、アイに対して抱いていたのは一夜の関係でアイを愛している訳ではなかったと思われる。
アイはそれでも上原を愛していたのだろう。

『恋愛は惚れた方の負けなのである。』これは赤坂作品ではひとつのテーマとして語られるワンフレーズだ。アイドルとファンも同じように、推した方は推しから推されることは無い。恋した方は、恋された人間の掌の上で弄ばれるのである。

このように『【推しの子】』では赤坂先生のダークな恋愛関係が描かれている。
主人公の星野アクアは有馬かな、黒川あかね、星野ルビーに惚れられているが有馬かなや黒川あかねに対してはかなり卑劣とも取れる行為をしていた。

清十郎に見限られたアイは一夜の関係性でしか愛されたことが無い為に、場当たり的で破滅的な肉体関係を重ね、満たされることのない承認欲求を満たそうとする。
しかし15歳にて破滅的行動が改善することになる。
これはカミキヒカルの子供を妊娠したことに起因する。ここは妄想【恐らくだが上原清十郎との性行為でそうだったように避妊に関してはあまり重要視していなかったのかもしれない。】
妊娠したのが偶然15歳で、偶然相手がカミキだった。
ここに来て、なぜカミキなのか?

・あるかも知れないパターン1【何パターンあるか不明】
【11歳のカミキヒカルはアイに惚れていた説】


ゼロ点を下す一刀斎

注意点につきましては、この考察はララライのワークショップに参加したアイが12歳から15歳まで在籍していたという仮定の元に成り立っているという点。

まず、上の項で説明したようにアイは年上好きだったと推察する。


ララライに通い出してから大人の顔になったアイ
15歳のカミキは身長が低く描かれている。 そしてどこか驚いた様子のアイの表情
明らかに15歳のカミキよりも身長の高い誰か…

例えば、アイが12歳~15歳の間にカミキに恋をしていたとする。ともすれば、良い店を紹介してもらったり身なりの良い服を着こなすようになるというのは少し違和感がある。
芋臭い少女が、【大人の顔になった】というのは同年代の男性との恋愛特に小学生や中学生との恋愛で生まれる挙動だろうか?
アイが恋したのが上原清十郎だとすれば、全てふに落ちないだろうか?

鏑木Pが指摘したように大人の顔になったアイは、年上との肉体関係や場当たり的な恋愛によって承認欲求が満たされていると考えられる。しかし、これらの言動はタレントとしての慧眼力を持つ鏑木のセリフであって黒川アカネからすれば破滅的な行動だと断定される。
この時期において、カミキヒカルはアイに付け入る隙のない羨望の女性として記録されている筈だろう。
カミキヒカルはアイに恋い焦がれているのだ。


すぐさま寄りを戻したがるカミキとすげなく断るアイ

アイが12歳の時に上原清十郎と寝ていた。
アイは愛される事を知り、恋愛にたいして貪欲になっていく。自分の嘘を隠すために付く嘘である。
愛されていると錯覚させるために、本心で愛していない人に対しても愛情を抱き関係を結ぼうとする。
恋している自分に恋しているような状態。
カミキは自分と同い年で、姫川母と寝ていたことで同じ境遇のアイに親近感からか愛情を抱いた。
しかし、この時点ではアイは拒絶。
理由はカミキが幼かった為。
これにより15歳になるまでアイに見合う男になるよう成長したカミキはアイと関係を結ぶことに成功する。

カミキとアイが避妊をしていなかった、もしくはカミキがアイを永遠にするためにコンドームに穴を開けたかでアイは妊娠してしまう。
カミキは破滅的なアイを独占することができたものの、アイには母親としての愛情にバイアスがあることが関係性の破綻の要因となってしまう。
母親となったアイはカミキよりも子供を愛するようになり、カミキへの愛情は失せてしまう。【無頓着さと過度な執着】これによって、わりと酷い別れ方をしてしまったのではないだろうか?
人はどんな恋愛をするかで、どんな人間かが分かる。
アイには結婚願望は無いのに、家族愛がある矛盾した人間。つまり、自己愛が強くで利己的な少女とも取れるのです。これは発達障害の傾向もみられることを裏付けていますね。
未練がましい相手にわざわざ電話する辺り、相手の気持ちを理解しようとしない表れでしょう。

カミキはアイが子供を産み自分愛さなくなったことで、自分を愛していた時のアイを永遠に保存しようと画策する。
だからこそ子供を心配するフリをしてアイから病院の情報を聞き出し、アイが信頼する医者を気付かれずに殺し揺さぶりをかけていた。
もしくは、アイが子持ちであることを知っている人間を自分だけに独占したかった。
ここではアイは病院関係者に護られていて、内部に潜入することはできなかったと思われる。

『アイの【暴露欲求】』について。
アイは自分の嘘を隠すために、強固な社会性仮面【ペルソナ】を被っていた。
このペルソナはいずれ自己の人格にも影響を及ぼし、嘘を吐き続ける仮面を被る人間は、いずれその嘘が本当になる可能性がある。
例えば強い自分を演じ続ける人は本当に強くなることもあるように。
アイは家族を愛するようになってから、アイドルとしてファンを愛することに矛盾を感じ始める。

子供を持っているアイドルとはまさに相反する二つの存在が同居しており、『アイドルとしてファンを愛しているからこそ子供を隠さなければいけない。しかしファンを愛しているからこそ子供を公表しなければいけない。』という珍妙な二律背反となってしまうのだ。
この矛盾がアイを蝕み、ペルソナが強固になればなるほどストレスを発散するために『暴露欲求』は高まっていく。


嘘に嘘を重ねると決意するアイ

ドーム公演でアイは自身の身の内について暴露するつもりだったのだろう。


恋愛関係を断られることでカミキの歩みを早めてしまう

【なぜドーム公演の前に上原夫妻をカミキは殺したのか?】

カミキヒカルは上原がアイとの肉体関係を暴露する可能性を秘めていることを知っていた。
もしもドーム公演前に売れない俳優のリークによってアイの晴れ舞台が汚されれば、カミキの独占欲がそれを許さないだろう。

姫川母親は上原が他の若い女と寝ていることを知っていて、自身も若い男を抱くことで心のバランスを取っていた。その相手がカミキであることを上原に告げ、アイを汚したことへの復讐を果たす。
そして両者の口を封じた後、アイから連絡を受けるのだ。

アイはあの公衆電話での会話で作中語られていない事をカミキに伝えてえいる可能性がある。
それは『ドーム公演で子供がいることを話す』というものだろう。子供の父親である男性に言うのは通すべき筋だとアイは考える筈。

恋愛関係を断られ、アイの真実をファンに話すことで自分が見ていた星野アイを汚されることを恐れたカミキは直ぐ様アイを始末することを選んだのだ。

このようにカミキはアイに惚れてしまうが、一時的にアイと両想いになる。しかし、それが奪われてしまい自分が惚れていたアイを永遠に保存しようと考え行動に移したのではないだろうか?
【※リョースケも間接的に始末しているが、リョースケが自殺することは予想外だったのではないだろうか……。】これについてはまた、別の考察で話します。

『恋愛感情は永遠じゃない。』恋愛は特にその気質が強い感情だろう。しかし、未だにカミキはアイを愛していると思われる。


アイそっくりの片寄ゆら

ここで 上原 姫川母親 星野アイ カミキヒカルの恋愛相関図を書くと、
『  上原 ← アイ←カミキ←姫川母←上原』という関係性になっており、この恋の輪廻が【恋愛は惚れた方の負けである】を複雑にしている。

現在のカミキの様子は、まさにサイコパスの快楽殺人者で片寄ゆらの殺害の際のセリフ
『価値のある君の命を奪う僕の命に重みを感じる』
これは片寄ゆらがあの頃の星野アイに類似している点から考察しますと、片寄ゆらは若くして才能のある少女。アイと同じように年上の男性と関係性を持ち破天荒な性格をしている。
カミキはアイを殺したことで、自分の独占欲が暴走し第二のアイを求め殺害し快感を得ている。
『自分がやった行為を反芻する行為。自分の罪を実感する行為。』だと解釈できます。
これは言葉そのままの解釈で捻りは無いがどこか納得もいく。

ここまで何の捻りも無くまっすぐ、ありきたりな考察を書き連ねましたが皆様はどう思われますでしょうか?
かなりの長文、乱筆失礼です。

追筆
有馬かなの既視感はピー子さんでした。

P子さん
有馬かな

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