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筑波大学院OBにインタビューしてみた。①

私たちが今現在、何不自由なく生きてこれたのは、先人たちの恩恵を沢山受けて今の生活があります。この「先輩にインタビューシリーズ」では、学生生活を無駄に過ごさないための指南書である(でありたい。)少しでも参考になったら幸いです。

記念すべき第一回は、現在、関西に住むTさん(27)に大学院時代のことを伺いました。(※キリンはTさんイメージです)

プロフィール
経歴 
大阪府立大学から、筑波大学院へ入学。
筑波大学院では、システム情報工学研究科で耐震工学を研究して
いた。
現在は社会人5年目で、前職は自動車業界で働いた後、関西で発電所設備の機械設計の仕事に従事。
座右の銘
「草莽崛起(そうもうくっき)」
吉田松陰のことばで、志を持った在野の人々こそが変革を担う原動力になるということ

筑波で過ごした2年間を一言で表現するならば、「変化」の2年間。


編集局:なぜ、筑波大学院を選んだのでしょうか?

Tさん:僕はもともと関西の大学にいましたが、大学院では別の大学に行きたいと考えていて、そこで大学4年生の時に研究室見学をしたところ、私のやってみたい研究をしている教授が筑波大にいらっしゃり、希望を出して入るようになりました。筑波大に対する印象(入学前)は、


「とにかく、土地が広い(学内にバス通ってるの?)」
「急いでいる人がいなくて、時間がゆっくり流れていく感じ」
「大学の周りに娯楽施設が少ない(健全!)」
「ベンチャー企業をたくさん輩出してると聞いたので、みんな頭よさそう(笑)」


入学後の印象は、協調性があるというよりは、個人主義の人たちが多い印象でしたね(笑)
優秀な学生が多かったので、なんでも自分一人で考えて、出来てしまう印象でした。


筑波大学院への進学は挑戦であった。


そんな筑波大学院への進学は自分にとって挑戦でした。関西の大学では、成績は上位の方で、そのまま推薦で内部進学をすることも可能だったし、そのまま、推薦で内部進学したら楽だったでしょう。しかし、そこに止まることなく、上を目指そうとしました。もちろん、筑波大学に学びたい研究室があったのは確かです。しかし、一番の目的は、


自分を変化させたかった。


大阪にいた学部生の頃は、まだ高校生気分だったので、自分が先頭に立って行動することはあまりなかったんですね。人間的に幼かった。特に学部生は自ら行動しなければ、教授から授業を教わって終わり。受け身に授業を受ける傾向が出がち。受け身な体質(悪い習慣)を作ってしまうと、授業以外の時間で、時を逃してしまう。
それに加えて、何か行動する時には”頼りになるお兄さん”が常にいました。頼ってばかりにいたんですね。


よく言えば、「協調性がある」悪く言えば、「主体性がない。」

そんな自分の性格を直したい。そのように考えていました。自分の思いを他人に伝えることを恐れる。そんな自分がいたことは事実です。和を乱したくなかった。そのために環境を変えようと思ったんですね。それだけでもダメで、自ら行動するようにしたんですね。チャレンジする思いを忘れず。
筑波にきてからは、いろいろな分野の人と交流することを意識して生活してました。筑波大の人は関西と違って、個人主義の人が多い(笑)一人で考え、一人で解決してしまう。しかし、自分とは全く合わないと思っていた人と行動を共にすることは、学ぶことが沢山あったし、すごくポジティブなことでした。


編集局:環境を変えるということで自分自身を変えようとしたわけですね。

Tさん:そうですね。筑波での2年間は沢山のことを学びました。

どんな人生を歩むのか?それは、自分の自由意志によるもの。最後は自分の気持ちを一番大事にしました。他人に流されることなく、自分が思っている思いや熱意をしっかりと主張することの大切さを社会人になってからはより実感するようになりました。

専門的な知識や技能よりも大切なのは、自分自身の考えを持つこと。

自分の考えを持ってこそ、知識や技能を自分のモノとして使うことが出来ます。
大学生のうちには専門的な勉強も学ぶべきですが、
もっとしておくべきことは、
「社会人として生きる基礎/自分の考え、行いを磨くこと」だと思います。
それがなくて、学生から社会人になったとたんに苦労している人が多いです。
自由に時間を使える大学生のうちに、思い切り楽しむことも必要ですが、将来的に何が必要かをよーく考えて行なうことが大事です。
他人に自分の考え、自分の将来について堂々と言えるぐらい、自分と言う人間を大学生活で身につけて欲しいですね。

そして、
現在は発電業界を支える機器を設計していますが、世界が抱える発電事業の根本課題を解決する製品を開発することを目指しています。志を持つことでそれが人生の原動力となっています。


編集局:なるほど、自分の考えを持ってこそそれが原動力となっているんですね!本日はどうもありがとうございました。

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