自民党総裁選で「特別支援教育」は話題になるのか:こども政策公開討論会文字起こし①河野太郎候補

自民党総裁選 4候補が子ども政策めぐり討論 | NHKニュース https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210922/k10013271621000.html

 自民党総裁選挙は22日、子どもに関する政策を議論する討論会が開かれ、立候補した4人は、政策を推進するための新たな行政組織の創設や、関連予算の倍増に前向きに取り組む考えを示しました。
 この討論会は、子どもに関する政策を一元的に担う「こども庁」の創設を目指す自民党の有志の議員が開いたもので、河野規制改革担当大臣、岸田前政務調査会長、野田幹事長代行が出席し、高市前総務大臣はビデオメッセージを寄せました。(2021年9月22日 18時56分)

 ご覧いただきありがとうございます。少しだけ子ども関係の仕事をしている普通の社会人です。当方自民党員でもなんでもないのですが、2021年9月24日現在行われている自民党総裁選は少しだけ興味があります。理由は本当に各論の各論の細かいところなのですが、「”特別支援教育”という単語、出てくるのか…?」という疑問からです。

 これは別に、国政政党・政権与党の自由民主党に対して、「子ども政策が甘い」とか、「もっと教育・福祉を手厚くしろ!」と思っていることとはわけが違います。もちろん、現行の学校教育法72条改正は自民党政権のもとで行われた改革であって、質の差はあれど制度上の就学義務が履行されているわけです。

 また、政治家・政党は各論ではなくビジョンを語るべき、大枠を語るべきという指摘も理解できます。

 …それにしても、「障害児」「子どもの健全な発育・発達・教育」という単語、あまり聞き取れない。そして「児童福祉・障害児福祉」と「特別支援教育」の両輪についてどう考えているのか!できるだけ知っときたい!

 まずは各候補の文字起こしから確認していきたいと思います。全5部の予定です。

①河野太郎候補

 はい、河野太郎でございます。
 子供を家族の問題を一元的に担当するこども庁が必要なのではないかと思っております。

 職域や失礼、食育をやった時に、この自治体の窓口が内閣府農水省文科省厚労省いっぱいあって、そこ全部となんかやり取りをしなければならなくなった、そういう事態がありました。やはり自治体たいからしてもあの国の窓口こども家族に関してはここだというのがあった方がいいだろうそういうことなんだと思いますし、霞ヶ関で今いろんな役所に分かれているのも、一つにまとめた方がいい。そこにワクチン接種のような、きちんと実行できる専任の大臣を置いて子供の問題をしっかり前に進めるというのが大事だと思います。

 これ子供の問題ではありますけども、やはり親に金と時間と心のゆとりがあるかどうか、というのが非常に大事なことだと思っております。ですからまず、賃金を上げて、この親のゆとりというものを作っていくというのが大事だと思っておりますし、このコロナで夜の会食がなくなって、結局早く家に帰れたから子供との時間が増えた、という政治家も霞ヶ関の職員もあるいは企業の方も、このコロナで子供と触れ合う時間が増えた、だからやっぱりお金であり時間であり心の余裕があるというのが、この子供の問題を考える時にしっかり大事だと思っております。
 
 そして子供庁を作る以上何を実現するのかというのを明確にしなければいけないんだろうと思います。
 もしこれ河野太郎政権ができて、子供庁を作るということになったら、私はまず目標として、「子供の自殺と虐待死ゼロ」そして「子どもの貧困ゼロ」。これをしっかり頭を掲げて実現をしていく。もちろんその他にも色々やらなければいけないことはありますが、まず最初の目標として、「子供の自殺虐待死」これをゼロにする、「子どもの貧困」をゼロにするこれを明確に掲げてこれを実現していきたいと思っております。

 それを実現するのに、「デジタルの力」というものをしっかり活用をしていくということを考えたいと思っております。これまでも子供の問題、様々な分野の方が関わってきてくださっております。しかし「子供に関するデータを一元化して連携させる」というのが私は非常に重要だと思っております。

 今、日本でもいくつかの自治体が、市長部局と教育委員会をまたがって、しっかりとデータ連携をしていくということが進み始めています。子供の教育のデータ、健康診断のデータ、あるいは家族のデータ親御さんのデータ。そういうものをしっかりと連携しながら事前に手を差し伸べることができるというのが大事だと思います。今までは虐待と言うと、検診で多いなとか、近所からの通報を受けてということがありましたけども、例えばオーストラリアではかつての児童虐待の問題を受けて、子供の一元的なデータベースを作って、それを AI が見ている。「児童虐待が起きそうな状況」というのを AI がしっかりと見て、警告をして、そこにソーシャルワーカーさんだったり学校の先生だったりいろんな方が行って子供の安全を確認するということができるようになっております。


 また、あの「オンライン教育が解禁」されました。どこでも子供達は学ぶことができるという環境を作ることができるわけです


 今何となくこの「不登校の割合を下げる」みたいな話があります。いろんな役所でも不登校の割合をどうやって下げていくかという話がありますが、不登校を下げるというよりはむしろ「どこででも学べる」「無理に学校に行くというのが本当にいいことなのかどうか」。そこは様々な選択肢があるよということだと思います。


 デンマークでは、子供が生まれると名前がつくよりも先にID 番号がついたりするということもあるそうですが、きちんとマイナンバーなどでデータを連携をしていく。そしてデジタルの力を使って子供を守っていくというのが大事だと思っています。


 そして同じように、今デジタル社会でのいじめ 、SNS LINE などのいじめも横行しています。私はこのネットの社会デジタルでの誹謗中傷というの断固止めさせなければいけない。今何か政治家だったらそれを受けて当然だとか芸能人は公人だから誹謗中傷されてもいいんだ、みたいな風潮がありますが、あの誰でもダメなんだということを明確にしなければいけない。デジタルの世界の誹謗中傷については断固としてこれを辞めさせる。そのためには Twitter でブロックを皆でしっかりする。Twitter の書き込みに対して、誹謗中傷のリプをされることがないように、そういうものを他人が見る必要は全くないと思ってます。デジタルでのそういうものに断固として立ち向かうなければいけません。

 今年の9月1日に、ワクチン接種率のもとになる分母の数字。昨年の1月1日の人口を今年の1月1日の人口に入れ替えました。その途端に、全国の接種率、あがりました。1年間に50万人総人口が減ったんで、全体の接種率は上がりましたが、高齢者の人口は全都道府県で増えたので、高齢者の接種率は90%目前で下がりました。これを見て、やっぱりこの人口動態。本当に子供の数を増やしていく。なんとか日本の人口を釣鐘型に戻していく。その重要性、改めて感じました。

 子供庁を創設して、日本の未来が持続可能になるようにしっかり取り組んで参りたいと思います。ありがとうございます。

考察は以降で。次回は岸田候補です。

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