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保育士に「適正」はあるのか? 【自分の保育に不安がある人や保育学生さんへ】

 みなさんこんにちは!男性保育士のRyU先生です。今日も学校や保育園では教えてくれない保育のことについて一緒に学んでいきましょう。

 今回は保育士に「適正」はあるか?という、きっと多くの悩める保育士や、保育士を目指している方が気になっているテーマについて解説をしていきます。是非、最後まで目を通してみてください。

<保育士に「適正」適正は存在する>

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 結論から書くと保育士に適正は存在します

 ですが、適性がないことがイコールとして、質の高い保育士になれないことを意味するのかというとそれは違います。適性がなくても子どもから好かれ、保護者から信頼され、同僚に信用される保育士になることは絶対に可能です!

 まず、そもそもとして「保育士の適正」とはいったいどのようなことを指すのでしょうか?

 子どもに好かれること、保護者対応が自信をもってできること、ピアノを上手に弾けること、絵が上手な事、子ども達の発達や成長に関する知識を持っていること・・・etc...

 おそらく上にあげた例の様な知識や技術を持っていることを、保育士の適正と呼ぶのかもしれません。なぜならば、これらは保育士という職業の日常の業務の中で確かに必要となる知識や技術だからです。

 でも一旦立ち止まって考えてみましょう。こうした技術や知識って、初めから持っていないとダメですか?

 保育士として子ども達の前に立つその最初の日から、こうした技術や知識を持っている保育士なんてほんの一握り、いえ、そんな人は居ないと言っても差し支えないと思います。

 ですが、やはり保育士も人間ですから、学生時代に保育園でアルバイトをしていた、学校の授業の他にも自発的に保育に関する書籍に目を通していた。色んな要因によって、スタートラインに並んだ時に持っている知識や技術に差があることは確かな事実です。それを才能や適性と言う言葉を使って表すということ自体がそもそもの間違いではないでしょうか?

<適正は大切だけど、それだけでは良い保育者にはなれない>

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 もちろんピアノが上手に弾けることに越したことはありません。保育の中では日常的に音楽が溢れていますから必要な技術と言えるでしょう。

 でも、別に他の楽器でも良いわけですし、CDを流して楽しく歌っても良いわけです。なんならクラシックを流調に弾く程の技術なんて一切必要ありません。童謡の伴奏ができるだけでも十分にピアノを生かした保育ができます。メロディが弾けなくても、コード進行を覚えて音程に気を付けて手本として歌ってあげる。このくらいなら努力でなんとかなると思えませんか?

 子どもの成長や発達の知識についても、深く知っているほど良いことは間違いないでしょう。

 ですが、実際に保育をしてみると本当に子ども達の成長や発達というものには個人差があるので、事前の知識は目の前の子どもを見る為の補足情報に過ぎません。

 ですから臨床的・医学的な身体の構造を知っておく必然性などありませんし、臨床心理士になれるほど児童心理に精通している必要性もありません。そうした知識があることは良い面もありますが、あくまでも僕たちは保育士ですから、そこまで専門的な知識や技術というものは専門家に任せれば良いだけの話です。

 つまり、保育士の適正というものはスタートダッシュができる。保育士としての生活のスタートを切った後で他の人よりも少し早いペースで走れるかもしれない。それだけのことなのです。適性というものはあるけれど、それによってあなたが保育士として自立していくだけの向き不向きは測れないということです。

 そんなことで悩む必要は一切なくて、例えスタートダッシュで同期の保育士よりもゆっくりなペースだと感じてしまっても気にする必要はありません。

 そんなことで悩んだり落ち込んだりするなら、一日に数十分でも童謡の伴奏を練習したり、保育所保育指針に5分でも目を通したり、保護者対応の上手な先輩のことを意識的に見てみたり、子ども達と関わる時間を1分でも多くする努力や、意識の持ち方を変えてみる方がずっとあなたの成長に繋がるでしょう。

 言い換えてみるとそうした日々の少しの努力や、小さな心がけを続けていくことができる人の方が保育士として適性があると言っても良いかもしれません。

<まとめ>

 さあ、あなたは目の前の、自分の掌の上にある知識や技術だけを見て自分の限界を決めてしまいますか?それとも日々の少しの努力と、心構えを見つめることで自分の可能性を広げていきますか?

 RyU先生はあなたが、今この時に適性を持っていても持っていなくても、これから先に自信をもって保育に臨む未来のあなたの姿が見えていますよ?あなたのこれからの成長がとても楽しみです!

 では、また学ぼうね!


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保育士りゅう先生

 保育士りゅう先生(「RyU先生」で子育てに関する記事の執筆を依頼を受けてしていました)

 保育現場で5年間正職員として働き、学生時代やライター活動時にも子どもとの関りがあるアルバイトをしていました。

 現在は現場を離れて、元々したかったママパパの心のケアや、保育士の心のケアをしていけるように自身のHP『保育士りゅう先生のあそびば!まなびば!』を作成・運営しています。

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