🍎良質な判断のための比較🍎

　今回はJIN先生からビジネスにおいての「良質な判断のための比較」を学びました。比較？何をどのように比較するのだろう？と思いますよね。ではさっそく説明していきますね。

　ビジネスにおいて比較というのはとても重要です。なぜならビジネスは判断の連続だからです。AにするのかBにするのか、いつも判断をして進めていかなくてはならないからです。この判断をするためには良質な比較がないと判断ができません。ですので比較をするということはとても重要なのです。ではどうしたら良質な判断をするための比較ができるのか？ポイントとなる比較方法は３つあります。

１.Apple to Apple
　Apple to Appleで比較しましょうということです。この比較が３つの比較の中で一番重要です。日本語でりんごとりんごで比較しましょうということです。これはどういうことかというと、まずよくある失敗例を挙げで説明します。「ニュージーランド産のりんごと愛媛県産のみかんを比べました。愛媛県産のみかんがとても美味しいので私は愛媛県産のみかんをお勧めします。」と言われても、そもそも何で比べてるの？ということになりますよね。これをApple to Apple、同じ物で比べましょう！ということです。ニュージーランド産のりんごと比べたいのであれば、青森県産のりんごと比べましょう。ニュージーランド産と青森県産のりんごを比べたら、青森県産のりんごの方が安いとか、美味しいとかだと比べて判断できますよね。また別の例を挙げると、「コロナの感染者数と交通事故の件数を比べたら交通事故の件数の方が多いからコロナをそんなに怖がらなくてもいいですよ。」と言われたことに対し、これも上記のりんごの例と同じく何と比べてるのですか？という事になりますね。全く違うものと比べているので判断ができない状態です。コロナの感染者数を比べるのであれば、インフルエンザの感染者数と比べてどちらの方が多いのか少ないのか、又は両方を比べて怖がる必要性があるのかないのかを比べることが出来るのです。もう一つ例を挙げると私が仮に牛丼屋の店員だったとして「牛丼屋の時給はIT企業の時給と比べて給料が安いので給料を上げてほしい！」と牛丼屋の社長に言ったとします。しかし牛丼屋の社長側は、何と比べて言っているのか。比べる対象が違うのに、時給も違って当たり前なので時給を上げる判断材料にはならないということになります。なので牛丼屋の時給を比べるのであれば、対象は同じ飲食関係の時給と比べなければならないのです。「ファミレスの時給と比べて牛丼屋の時給は低いからファミレスと同じレベルの時給ぐらいにまで上げてほしい！」という要求だと牛丼屋の社長側も、比べる対象が同じなので給料を上げる判断材料の一つになるということです。Apple to Apple、りんごとりんご、きちんと同じ物で比べないと判断ができないのです。
２.Best estimate(最善の見積）
  ビジネスにおいて、全く同じもので比べるという事は実はものすごく難しい事なのです。ではどうするのかというと、出来るだけ比べやすいように双方を合わせていきます。これがBest estimate(最善の見積）で３つのポイントがあります。
2-1.単位を合わせる
　例えば、「ニュージーランド産のりんごは2$だけど青森産のりんごは￥300です。どちらがいいですか？」と言われてもドル($)と円(￥)、？ 分かりにくいですよね。きちんと単位を合わせて「ニュージーランド産のりんごは￥240、青森県産のりんごは￥300、どちらがいいですか？」このように言われると比較もでき、どちらがいいのか判断しやすいですね。これが単位を合わせるということです。
2-2.期間を合わせる
　例えば、「売り上げ過去1週間と過去10年間を比べたらどちらも右肩下がりです。」と言われても1週間と10年間とでは全然期間が違うので比べることが出来ません。せめて1年間と10年間、年間で統一したり同じ時期の一週間で比べたりしないと比べられないということです。
　2-3.対象物を合わせる
　これはApple to Appleと同じです。利益と売り上げを比べるのではなく、A社の利益とB社の利益というように対象物を同じにして比べるということです。
３.イーブンスワップ法
　同じ条件なら比べやすいのですが、なかなか同じ条件で比べることができない場合が多いですよね。その場合はどちらかの条件に無理やり合わせてしまうという方法がイーブンスワップ法になります。例えばバイトが２つあったとします。「A社は時給￥1,500 、5時間勤務で通勤に2時間かかります。B社は時給￥1,300、4時間勤務で安いけれども通勤は0.5時間です。どちらがいいですか？」と聞かたら感覚的にA社かB社を比べられそうすが、ここできちんと比べるためにどちらかの条件に合わせます。１日の給料に着目して比べるとA社は￥7,500、B社は￥5,200です。1日にたくさん稼ぎたいのであればA社を選んだ方がいいですよね。しかし、1日の通勤時間を含めた拘束時間で比べたらA社は時給￥1,071、B社は￥1,156ですので時間を大切にしたいのであればB社を選んだ方がいいですよね。このようにどちらかの条件を合わせることにより比べやすくなります。比べやすくなると判断もしやすくなります。
　ビジネスの世界ではこれらの比較により良質な判断をしていくことがとても重要なのです。Apple to Apple、Best estimate(最善の見積）、イーブンスワップ法、比較においてポイントとなる３つの方法を今回は学びました。簡単なようでいて難しいですが、毎日コツコツ続けていきましょう！😃