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電子ドラム購入前に知っておきたい、キックペダルについて 


ドラム講師をしていて、生徒さんからよく相談されることの第一位。
自宅練習用の電子ドラムのキックペダル(フットペダル)についてです。

すでに自宅に電子ドラムや練習用パッドをお持ちの生徒さんがほとんどなのですが、
レッスンで使用しているペダルタイプのキックペダルでないために、ペダルの追加購入を検討される方が多くいらっしゃいます。

購入を検討する理由としては、
・ヘッドからの跳ね返りの感覚が掴みにくい。
・すでに持っている電子ドラムがスイッチタイプで、接続が悪い
が挙げられます。

個人的には練習用であるのなら、
新たに買い換える必要はないと思います


アコースティックドラムやペダルタイプに触れる機会があるのならなおさらの事、
足の動きはペダルがなくても練習できます。

しかし、実際のキックペダルを使用して初めて習得できる感覚はもちろんありますので、メリット・デメリット合わせてお伝えしていきます。


①ペダルタイプ

長くドラムを続けるのであれば、写真のようなペダルタイプをお勧めします。

私の生徒の場合、半分以上がお子さんです。
一時的な興味なのか、今後も長く続けて行くのか判断は難しいところですが、
コストもかかってくるので、慎重に検討する必要があると思います。

これはフットボード(ペダル部分)+ビーター(膜面に接する部分)+バスドラムパッドが一つになったものです。



実際のアコースティックドラム を叩く時、
バスドラムのヘッド(膜面)を叩いたときのビーターの跳ね返りを次の踏み込みに利用します。
この跳ね返りを利用することで、より複雑なリズムを叩きやすくなります。

この技術は次に紹介するスイッチタイプでは練習できません。

できるだけ、アコースティックドラムに近い感覚で基礎を身につけたほうが演奏の幅も広がります。

なので、機能的にはこちらをお勧めします。

しかし、部品が多くメンテナンスが必要になること、スイッチタイプに比べて高価であること、防音対策が必要になることがデメリットとして挙げられます。
※部品が多いことに関しては、故障時に部品単位での交換ができるアコースティックドラムのメンテナンスの練習になるというメリットにもなるので一概に明言できませんが…

ペダルタイプは振動が大きいため、一軒家であれば問題ないと思いますが、集合住宅だと、場合によっては防音•振動マットなどの対策が必要になります。


また、ヘッドはゴム性ではなくシリコン性やメッシュ性をお勧めします。
私が使用した感じでは一番アコースティックドラムに近い感覚で叩けるのはメッシュパッドでした。

※ツインペダルと言ってフットボードにビーターを2つつけてより細かいリズムを叩くこともありますが、相当コアにならないと使わないアイテムですし、
ペダルタイプだとツインペダルが後付けできるというメリットがありますが、最初は気にしなくてもいいと思います。


②スイッチタイプ


スイッチペダルは力の入れ方がアコースティックドラムやペダルタイプと変わってきます。

アコースティックドラムでの練習の機会があり、自宅練習用に…という場合であれば、スイッチタイプでもいいのかもしれませんが、
やはり、演奏のし易さはモチベーションにもつながりますので、その点においてはペダルタイプに比べ劣ってしまいます。

ただ、スイッチタイプは振動が少なく静かで、集合住宅でも使えるというメリットがあります。また、こちらの方が安いです。


まとめ

今回は電子ドラムのキックペダル(ペダルタイプとスイッチタイプの違い)について説明しました。
電子ドラム購入の際はぜひ参考にしていただければと思います。

購入前に一度、楽器屋で実際に試演奏することをお勧めします。
楽器のプロからもお話を聞けますし、感覚も掴めます。

ドラムを楽しく、続けることができますように…

それではまた。

参考:

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