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Roland T-8 解体レビュー!!

買ったぜRoland T-8!!

2022年5月9日、インターネットの記事でローランドがAIRAシリーズに新しいラインナップをリリースしたことを知った。そしてT-8に私の関心は釘付けになった。
むむむ、ドラムマシンとエーシッドベイスが一緒だと!
買うべし!

とても小さい。そしてヘッドホンジャックからは筐体サイズから想像できないくらい迫力ある音が流れる。これはすげえ!!

早速詳しくチェックしてみましょう。
基本的に筐体裏面のネジを6本外すことで開けることができます。
開いた瞬間に思ったことは、シンプルな作りでいて何一つ油断も隙もない設計だということです。
これ以上は分解すると元に戻せないと確信したのでこの状態で観察した私の印象です。
まずリチウムイオンバッテリーはプラ製のカバーで覆われています。リポバッテリーが入った製品の多くは袋状のバッテリーが裸で基板の中に鎮座しているケースが多いですがこの製品はちょっと違うようです。

多分、数年した時にバッテリーを交換しやすいようにこのような配置を取っていると思われます。そしてプラスチックのカバーがあることでもし電池が経年劣化で膨らんでも内部の基板をショートさせたりしないと思われます。

次に下側の基板を観察します。大きなチップがACB(アナログサーキットビヘイビア)の核となるカスタムチップと思われます。

このチップでローランドの技術資産となる過去の名作シンセの音響合成をおこなっている可能性が高そうです。
そして、このチップの近くにUSB端子、MIDI端子があることからこのチップ一つでこれらの機能をサポートしている可能性が高そうです。つまりはこの基板がT-8のコアとなる機能を宿している可能性が高いです。

続いて上の基板を観察してみましょう。
リボンケーブルから見て右端にSTM32マイコンがあります。恐らくですがこのマイコンはフロントパネルの操作盤のボタンやポテンショメータからの信号を処理していると思われます。


LW051Aなどの部品も先ほどのSTMマイコンと一緒に入力インターフェイスからの処理を行なっている可能性が高そうです。

フロントパネル用の基板にはまだまだ工夫がありそうです。
イヤホンジャック、シンクイン、シンクアウトなどの端子部品を実装する基板だけは別体で分けてあります。
これは部品の高さの違いを吸収する他にイヤホンジャックなどに無理な力がかかって部品が破損してもインターフェイス用の基板全体が破損しないようにしているようです。

最後に

私は理系でも技術系でもないど素人ですので間違ったことをいっぱい書いている可能性が高いです。
ただ、基板をパカっと開いて見た限りで、これだけの手間をかけた製品を2万円ちょっとで作っているローランドさんはすごいです。採算が取れているのかちょっと不思議です。
そして分解やメンテナンスのことまできっちり考えて設計しているのが開けた瞬間に素人でも分かるようにできているのは流石です。
値段はかなり安いですが長く使い続けることができるように設計された素晴らしい製品だと思います。

古今東西の名作楽器を節操もなくコピーして売り捌いて逃げていくどっかのメーカーにはない愛情が詰まっていると思います(あのメーカーは壊れると基本交換対応らしい)。
ぜひ皆さんも買って分解してみてください。

※保証対象外になるし危険だから絶対にやめろ!!
※保証対象外になるし危険だから絶対にやめろ!!
※保証対象外になるし危険だから絶対にやめろ!!



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