#007 助けること

最近とある人を助けたくて色々と考えています。

そう言うと聞こえは良いと思うんですが、色々考えていたらすごくしんどくて少し疲れちゃいました。

その人は生き方に悩んでいて、お世辞にも賢いとは言えないような人なんですが、すごく純粋で周りの影響を受けやすく、知識が無いから他者の意見を都合の良いモノだけ鵜呑みにするタイプ。

正直言ってそんな人が世の中渡っていくのは本当に難しいと思っていて、老婆心ですがなんとか良い方向に向かって欲しいと思い、おこがましいながらも色々と助言をさせてもらっています。

個人的な感情で申し上げるとその人のことはあまり好きでは無いんです。
前向きさが僕の思う方向とは明らかに違っているし、何を言っても上手く伝わらないし、何より真剣さを感じられないから。

このことを一緒に住んでる彼女に伝えた所、「だったらそんな子とは関わらなければいいじゃん」とばっさり斬られてしまいましたw

もちろんそれが真っ当な答えのひとつではあるんですが、僕はなかなかそれが出来なくて。

前向きに今を楽しんでいるその子に厳しい現実を突きつけるのは、果たしてその子にとって幸せなことなのか。

それが分からなくなりました。

先日書いた記事「売ること」とはまさにその子のことを言っていて、まだ何者でもない自分の時間を売ってみんなを楽しませたいと息巻いているその子を見て、危うさしか感じられなかったんです。

もちろん自分売りをしている人全員が間違ってるなんて思ってないし、その中に応援してる人もいる。
でもこの子がやろうとしていることに限ってはどう考えてもただの搾取になっていて、側だけ取り繕ってもそれはお客さんには絶対バレるし、そこで失った信用はもう戻らないと思ったんです。

自分を育てる失敗はいくらだってした方が良いと思うし、なんなら失敗する為に進まなきゃいけない瞬間もあると思う。

でも、無知で打たれ弱いその子にとって人の信用を失うような失敗は、その子の人生においてある種「致命傷」だとも思えてどうしても放っておけなくなるんです。

偽善と言われればそれまでだし、ありがた迷惑だと言われればその通りかもしれない。

でも目の前で崖から落ちそうになっていて、それに気付かず楽しそうに歩いているその子を助けたいと思う気持ちに理由なんて用意は出来ないんです。

そうやって勝手に気持ちと時間を擦り減らしている自分の滑稽さに嫌気が差しつつ、多分この先もそんな子達を見過ごせないんだろうなぁと半分悟りつつ、かろうじて自分のことも大切にしていきたいなぁと思いました。

もっと圧倒的な力が欲しい。

と、厨二病的な恥ずかしい台詞で締めさせていただきます。

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