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2匹のワンコと暮らしています。 空(宙)と海の癒しにあふれる島旅に魅了された40代。 …

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2匹のワンコと暮らしています。 空(宙)と海の癒しにあふれる島旅に魅了された40代。 23年8月に腎細胞ガン告知、10月にダ・ヴィンチ手術を受けました。

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  • 腎細胞がん療養記

    2023年8月に腎細胞ガンになりました。 療養の記録や感じたこと、考えたことなどをまとめています。 「私のストーリー」が、いつか「誰かのストーリー」の役に立つかもしれない。 そんなことを思いたち、少しずつ書き綴っています。

最近の記事

  • 固定された記事

うっかり、ガンになりまして。

『一生涯で、2人に1人がガンになる』 そんな言葉をよく耳にするようになった。 その真偽はさておき、母方の祖父は48歳の時に胃ガンで亡くなっているし、祖母も70代(だったかな?)で胃ガンになった。 典型的なガン家系というやつだろう。 そんなわけで、私も死ぬまでに一回くらいはガンになるだろうとなんとなく思っていた。 …が、思っていたより早かった。 まさか、40代半ばでガンが見つかるとは。 じいちゃんより早いやんか。 見つかったのは腎細胞ガン。 この腎細胞ガン、罹患率が非

    • 再発への不安を抱えて生きている。

      腎細胞ガンの再発リスクは10年と長く、その間は定期的に検査を受ける必要がある。 いまは3ヶ月に一度のペースで検査をしているが、その検査の前日から結果がわかるまでの約1週間は、少なからず再発の可能性についてあれこれ考えてしまう。 ストレスフルなこの1週間を、いかにご機嫌に過ごすかはけっこう大事だなと思う。 そして、ごくまれに、本当にごくまれに、検査とは関係なく再発への不安が大きくなる日がある。 それは、手術した右の腎臓に近いあたりの部位に痛みがある日だったり。 季節の変わ

      • 「あきらめる」の本当の意味とは?

        手術から約1ヶ月半が経った12月に、仕事に本格復帰した。 私の仕事は身体的に負荷の高いものも多いので、仕事に復帰した日は「我ながらよくここまで身体を戻したもんだ」と感慨深かった。 仕事に復帰できたし、日常生活にも徐々に慣れて、「うまくやれている」と思っていた。 …が、それはどうやら表面的なものにすぎなかったようだ。 あぁ、勘違い。 12月になってから、2週間に1度のペースで口唇ヘルペスを繰り返すようになった。 今月に入って仕事の忙しさが増してからは、期限の迫っているもの以

        • お酒をやめてみることにした話。

          私は親しい友人と飲むお酒が好きだった。そしてお酒にめっぽう強かった。 基本的に晩酌はしない。 でも月に数回、友人と飲むときは、「浴びるように飲む」という表現を体現していた自覚がある。 1人でワイン1本(以上)を空けたことなど、何度あったか数えきれない。 ガンになった原因を明確にするのは難しいけれど、お酒がリスクを高めた可能性は十分にありうる話だろう。 あれだけお酒が強かったにもかかわらず、ガンが見つかる半年ほど前から、身体がお酒を受けつけなくなった。 「甘いお酒はジュー

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        うっかり、ガンになりまして。

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        • 腎細胞がん療養記
          16本

        記事

          KANちゃん、たくさんの愛と優しさをありがとう。

          『KANちゃん 亡くなった』 11月17日、病院で病理組織学的検査の結果を聞いた後、ランチをして店を出た時に姉からLINEが届いた。 KANちゃんが、11月12日に旅立ったことがニュースに流れたのだった。 心がザワリとして、悲しみがゆっくりと、でも着実に注ぎ込まれていくかんじ。 満タンになって溢れて、道端で涙がこぼれそうになった。 ある意味で、自分がガンだとわかった時よりも大きな衝撃だった。 私がKANちゃんと出会ったのは小学生の時だ。 代表作の『愛は勝つ』よりも

          KANちゃん、たくさんの愛と優しさをありがとう。

          ニューヨーク・リハビリテーション研究所の壁に書かれた祈り。

          私が師と仰ぐ方に復帰の報告をした際に、『ニューヨーク・リハビリテーション研究所の壁に書かれた祈り』を教えていただいた。 東洋思想の陰陽論に、「陰極まれば陽に転じ、陽極まれば陰に転ず」と言う言葉がある。 人間は「強い・弱い」「成功・失敗」「ある・ない」のように、二元論的に物事を考えがちだ。 でも、夜が終われば朝になり、朝が終わればまた夜になるように、その繰り返しの営みの中で何を学ぶか、どんなふうに自分の心と向き合っていくかが大切なのだと思う。 そんなことを改めて考えるきっ

          ニューヨーク・リハビリテーション研究所の壁に書かれた祈り。

          いまだに引きずる造影剤アレルギーの影響。

          造影CT検査を受けた時、私は造影剤アレルギーを起こした。 その時の記録はこちら↓ その時の主な症状は痒み、発疹、皮膚剥けだった。 皮膚剥けは左手から始まり、右手、両腕、両足先、お腹、背中と剥けていき、最後が太ももとお尻だった。 肌荒れを起こしてカサカサになるレベルではなく、盛大にずるりと剥けていった。 2ヶ月ほどかけてほぼ新しい皮膚に変わったけれど、最後に剥けた太ももとお尻の皮膚がいまだに良くならない。 カサブタの治りかけみたいなものが無数にできていて、ガサガサになって

          いまだに引きずる造影剤アレルギーの影響。

          ガンになった原因は何?

          「で、結局、ガンになった原因は何だったの?」 これ、最近よく聞かれるのだけれど、回答にとても困る。 絶対的な原因なんて、ないのではなかろうか。 国立がん研究センターがん予防・検診研究センターがまとめた「がんを防ぐための新12か条(2011)」によると、以下の生活習慣がガン予防に大切らしい。 1.たばこは吸わない 2.他人のたばこの煙を避ける 3.お酒はほどほどに 4.バランスのとれた食生活を 5.塩辛い食品は控えめに 6.野菜や果物は不足にならないように 7.適度に運動

          ガンになった原因は何?

          病理組織学的検査の結果

          今日は摘出した腫瘍の病理組織学的検査の結果を聞くために、久しぶりに病院へ行ってきた。 退院して3週間だが、もうずいぶん前のことのように感じるのは、それだけ身体が回復したということだろう。 血液検査と検尿のために採血処置センターで受付をすると、「今日、ご入院ですか?」とたずねられた。 なんでやねん。 どうやら、泌尿器科の担当医からのオーダーが入院時のままになっていたらしい(先生、相変わらずだなー)。 オーダーの変更を待って血液検査と検尿を終え、泌尿器科へ。 今日の泌尿器科

          病理組織学的検査の結果

          今日は1ヶ月半ぶりに職場へ出勤。 昨夜は、遠足前の小学生みたいにドキドキしてしまった。 日常が取り戻されていく感覚に、心がワクワクしている。 でも、やっぱり通勤は面倒だし、ニワンコを膝にのせてまったり仕事していたい😆(贅沢な悩みだ)

          今日は1ヶ月半ぶりに職場へ出勤。 昨夜は、遠足前の小学生みたいにドキドキしてしまった。 日常が取り戻されていく感覚に、心がワクワクしている。 でも、やっぱり通勤は面倒だし、ニワンコを膝にのせてまったり仕事していたい😆(贅沢な悩みだ)

          手術室への道のりと扉の向こう。

          最近、知人と手術の時のことを話していて、想像と現実は意外と違うんだなぁと思った。 たしかに、私も自分の想像とは違ったことがたくさんあったし、せっかくなので書き留めておくことにする。 テレビドラマなんかだと、ストレッチャーに載せられて手術室に運ばれるシーンをよく目にする。 見守る家族が「がんばって」と伝え、コクンと小さく頷き、手術室へ運ばれていく主人公…みたいな。 実際のところ、私もそんなイメージでいた。 …が、全然違ったのだ。 まず、病室で手術着に着替える。 その後、

          手術室への道のりと扉の向こう。

          退院2週間後の身体の痛みについて。

          腎細胞ガンによるダ・ヴィンチ手術を終え、退院してから今日で2週間(術後約3週間)が経った。 手術前、担当医からは退院後2週間で職場復帰が可能と説明されていた。 また、術後の痛みがなくなるまで、退院時から1-2週間ほどかかると聞いていた。 退院時から比べると、かなり回復したのを実感する。 (退院時の身体の状況はこちら↓) 個人差はあると思うが、記録として残しておくことにする。 ○退院から1週間後 この頃になると、短時間であれば普通に歩くことが可能になった。 ただ、走っ

          退院2週間後の身体の痛みについて。

          ガンの抑制や腎機能のサポートに「ねじめびわ茶」を再開。

          退院後の食事について、入院中に管理栄養士から指導を受けた。 バランス良く摂ることを心がければ、特に食事制限はないらしい。 ただ、部分切除により腎臓の機能が10%程度低下するため、塩分の摂りすぎには注意が必要とのこと。 もともと自炊派で、食事や健康には気を配ってきたほうだと思う(それでも、ガンになったけど)。 なので、腎臓の機能をサポートする食品を知っておきたいと思い調べていると、「ねじめびわ茶」のサイトに行きついた。 ねじめびわ茶は、ノンカフェインで無香料・無着色のお茶

          ガンの抑制や腎機能のサポートに「ねじめびわ茶」を再開。

          術後の痒みに、イハダのクリームが秀逸すぎる。

          私が受けたダ・ヴィンチ手術はキズあとが小さくてすむため、吸収糸での縫合となる。 このため抜糸は不要なのだが、キズの治りを促すためのテープを貼っておく必要がある。 このテープは、基本的には自然に剥がれてくるまで貼っておくようにと担当医から指示されていた。 私はもともと難治性蕁麻疹にかかったり、湿布やテーピングなどもあっという間にかぶれたりと、肌に症状が出やすい。 というわけで、このテープがとにかく痒くてしかたない。 テープ周りをポリポリ、ポリポリと掻かずにはいられない。

          術後の痒みに、イハダのクリームが秀逸すぎる。

          母と姉(と実家のワンコ)が帰路へ。 自宅まで約8時間の長旅。 入院を挟んだものの、20日近くも母と暮らしたことになる。 こんなに母と一緒にいたのは20数年ぶりのこと。 1人には慣れているはずなのに、めちゃくちゃ寂しい…やれやれ、困っちゃうね。

          母と姉(と実家のワンコ)が帰路へ。 自宅まで約8時間の長旅。 入院を挟んだものの、20日近くも母と暮らしたことになる。 こんなに母と一緒にいたのは20数年ぶりのこと。 1人には慣れているはずなのに、めちゃくちゃ寂しい…やれやれ、困っちゃうね。

          愛し君たちよ、出逢ってくれて有難う②

          退院日の朝の話。 帰宅したら、ニワンコと会える。 たくさん撫でてあげて、夜はくっついて一緒に眠る。 そんなことを考えながら、その日は朝から、ワクワク、ソワソワしていた。 こんな日のBGMには、スピッツの『小さな生き物』が聴きたくなる。 やさしくて、愛が詰まった歌だなぁ。 スピッツは、20年以上前から好きなアーティストだ。 私がこの曲を好きな理由は、聴く人それぞれの「守りたい生き物」を思い浮かべながら聴けて、かつその対象への愛しさが溢れてやまないことにある。 それぞれに

          愛し君たちよ、出逢ってくれて有難う②