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【投資BOOKS】大暴落!(澤上篤人)

7月に、澤上篤人さんが日経モーニングプラスFTに出演され、各資産の中で、実際の生活に根差した地味な企業の株式以外は、すべて暴落すると警告されました。

あの澤上さんが熱弁されたので、番組で紹介された『大暴落!』を読みました。

本のタイトルは『バブル崩壊、どうせなら早く来てしまえ!』にするか最後まで悩まれたそうです。

その意図は、バブルが大きくなるほど、崩壊後の影響が大きくなるから。

全9章ある内、8章の中盤まで、つまり全体の90%くらいは、暴落シナリオの自論を展開され、最終章で、やっと”生活者投資家”としてのセブンルールが述べられる構成になっています。

暴落シナリオの信憑性は、金融リテラシーの低い、私には正直よくわからなかったです。


本の帯には、

株式、債券、暗号資産。。。
狂った金融バブルは必ず崩壊する!
この道50年の集大成にして、かつてない警鐘と確信
待ったなしの暴落シナリオと対策方法を緊急提言

と書かれていて、本の中身はともかく、本のスキームと出版タイミングがうまいと思いました。

未曽有の大暴落
バブル崩壊の地獄絵
金融も経済も大混乱

と、ビックワードを並べながら、

この1~2年以内に少なからず暴落する可能性がある。
いまならまだ間に合うので、この相場から逃げなさい。

と言っておけば、暴落まで本が売れる。
もし暴落したら、逃げた人から感謝され、あまり変化がなくても、何もなくてよかったねと安堵するだけの地震の予言のようなもの。

7月末のモーニングサテライトで、リーマンショックを予想したアナリスト(デービッド・タイス氏)も、

株価暴落の条件がそろっている
株価が40~50%下落する可能性がある
4〜5ヵ月以内にも暴落するとみている

と述べられている。

まあ予想が外れても、
 想定よりワクチンが有効だった。
 アメリカ政府の景気対策が大成功した。
 コロナを契機に、新興国の新しい企業が急成長した。
とかなんとでもいえるけれど。

9章で提言される長期の生活者投資家としてのセブンルールは、

・生活者として応援したい企業を厳選する。
・株の暴落を待つ。
・株が暴落したら適当なタイミングで買う。
・上がるのをのんびり待つ。
・上がってきたら、次の応援したい人に任せると考える。
・適当なタイミングで利確する。
利確しても、すぐに別の企業を買わず、暴落まで待つ。

というオーソドックスではあるものの、澤上さんの長年の実績を元にした自信を感じました。

いずれにせよ、多少の調整局面はあると思えるのでリスクを下げようと考えました。

1つ印象に残ったのは、

銀行預金はお金の丸投げ行為

と言われていて、この指摘は、はじめて知りました。

私は、なんでもかんでも投資するインデックスファンドは嫌いなので、保有していませんが、銀行預金までは意識していませんでした。

銀行預金は、利息の代わりに、その資金が何に使用されるかは、銀行に丸投げする行為だということ。

うーん、利息なし決済用普通預金もあるけれど、利息は欲しいし、タンス預金は、怖い。

あとインデックスファンドは、アクティブファンドよりも低コストで理論的にも勝つと言われているが、アクティブファンドの平均値で評価しても意味がない。厳選したアクティブファンドが、玉石混交のインデックスファンドに負けるはずがないと言い切られていて、その点にも共感しました。

(まとめ)

◇タイトル:大暴落!
◇個人満足度 ★★★☆☆(3)
個人総評
大暴落説には共感できなかった。
”生活者投資家”の投資方法は、共感できるので取り入れる。
◇個人アクション
・念の為、保有資産を再検証しリスクレベルを少し下げる。
・暴落してほしくはないが、少し様子を見る。
・澤上さんの他の著作を読む。


【今日のひとこと】

告白するとフラれたとしても特別な存在になれる。
(俳優:石田純一)

おまけ:
プレイボーイとしての石田さんの名言3つ

恋愛において、二兎を追うものは、三兎目が現れる。

うそー?ほんとー?信じらんない。これだけで三時間はいける。

自分にまったく興味のない女性も振り向かせることはできる。150番目の男でも少しずつ上がって行って1位になればいい。


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