脳の特性を活かしてビジュアル化することの重要性[Tableau]Ordeal2
引き続きDATA SaberのOrdial2を振り返ります。
Preattentive Attributesとは
Ordial2のメインテーマは、「Preattentive Attributes」です。
Preattentive Attributesとは、人間の脳が処理しやすい視覚特性のことです。
人間が処理しやすい属性とは
人間が処理しやすい属性には、以下3つがあると言われます。
形
色
位置
詳細化した10種類の属性がこちらです。
視覚属性に対する、処理しやすさの順序性
これらの属性の中でも、処理のしやすさには差異があります。
位置 > 色 > 形
伝えたい順・重要度の高い順に、強い属性を利用することが、データの視覚化において効果的です。つまり、一番言いたいことは位置で示し、補足的に示したいことは色や形で示す、という具合です。
例えば、売上を中心とした収益の推移を見る場合には、は売上を位置(棒グラフ)で示し、利益を色(色相、彩度)で示すのが効果的です。
処理しやすさの順序性は常に同じなのか?
ですが、必ずしもこの順序で処理しやすいとは限りません。
例えば、スペースが極めて少ない場合には、色が優位になります。
以下のグラフでは、縦のスペースが少なく、位置の違いがわかりづらくなっています。
このような場合には、色で示す方が適切です。
セオリーを血肉にする
データ可視化・ビジュアライゼーションには正解はありませんが、セオリーがあります。
セオリーを知り、使いこなせることがDATA Saberとそうじゃない人の差になると思いますので、意識的に活用し、血肉にしていきたいと思います。
蛇足ですが、中小企業診断士の2次試験でも同じような話があります。
2次試験は記述式ですが、与件文があることから(財務を除き)国語力でそれなりの回答を作成することが可能です。
これまで数多くの受験生の答案を見ましたが、合否を分けるのは何か? といえば、それは診断士としての理論を適切に使いこなせているか否か、だと思っています。
理論を使いこなし、事例にあった分析ができる実力をつけることがDATA Saberに求められていると理解し、引き続き研鑽していきたいと思います。
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