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捨てるものと残すもの、壊すものとつくるもの。基準はブレない軸。

今年の下半期には自社で初めての小規模多機能型居宅介護事業所がオープンしている予定。それに向けて既存建物の解体が始まった。

昨日は熊本県で10社を経営するY社長とオンライン会談をさせていただいた。とある会合でこちらの社長のことがとても気になり、自分から話を聞かせてほしいと頼んでセッティングしてもらった場。

どんぶり勘定だった財務や何度も失敗した人事戦略にこれからしっかり取り組むため、お手本にしたい先輩経営者から刺激をもらうのが目的だった。父親から引き継いだ会社を約6倍の規模に成長させ、人物教育を軸に10社のマネジメントを行う凄腕社長の話はとても刺激だった。

何より、経営哲学と戦略、施策、現場の結びつきが素晴らしかった。どこを切り取ってもブレがなく整合している。学びとともに自分を戒める部分にもたくさん気づけた。

会談の中で、経営者は孤独という話になり、だからこそ心の拠り所になるものを持つことが大事だという話になった。Y社長にとってのそれは感性論哲学だった。これは人によって神様だったり、哲学だったり、大いなる何かだったり、特別な誰かだったりすると思う。「自分にはまだそういうものがない気がします」と言うと、Y社長は「いや、あるんですよ。まだ発見できていないだけ」と言っていただいた。

伊丹敬之さんの『経営戦略の論理』でも“心のよすがとなる自分なりの論理を持たねばならない”という一文が一番刺さった。

今年はグロービス経営大学院を卒業し、新たな事業が増え、会社内部の変革にも着手する。新しく何かを構築する時は古い何かを壊す必要も出てくる。

解体前に残留物を整理する解体業者さんを眺めながら、今あるものを整理して、残すものと残さないものを決め、壊して、作り替えるって組織変革にも似ているなと思った。

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※10代の時に初めて買ったギターが倉庫から出てきた。名残惜しいけど使わないので処分。

介護サービスの会社を経営しながら、経営学を学ぶため大学院に通っています。起業前の13年間は特養で働いていました。介護現場と経営と経営学、時々雑感を書いています。記事は無料ですがサポートは大歓迎です(^^)/