見出し画像

【STR DAY3】経営戦略③

テーマとケース

【テーマ】持続的成長、デジタル化戦略
【ケース】ウォルマート:変わりゆく小売業界を突き進む

今回のケースは、MBA界隈では競争戦略で有名なマイケル・ポーター教授が書いたウォルマートのケース。ウォルマートは日本ではあまり馴染みがないが、世界最大のスーパーマーケットチェーンとして、もしくは世界大富豪ランキングに名を連ねるウォルトン家が経営する企業として名前を知っている人も多いだろう。

クラスの学び

ウォルマート(英: Walmart Inc.)は、アメリカ合衆国アーカンソー州に本部を置く世界最大のスーパーマーケットチェーンであり、売上額で世界最大の企業である。-Wikipediaより-

1962年に創業したウォルマートは、50年後には世界最大の小売店となるまで成長している。クラスのテーマは、なぜウォルマートはここまで成功できたのか、そして今後の戦略をどうしていくべきかという問いで進んだ。

荒木講師はよく“トンチ”という言葉を使う。マーケティングのクラスなどでセグメンテーションやポジショニングマップを描くと、空いている市場が見つかることがある。マップでみると、誰も参入していない未開の地でブルーオーシャンのように見えるが、そこには罠があることもある。つまり誰も参入していないのには理由があるということだ。

市場が空いているからといって安易に飛びついてはいけない。なぜ空いているのか、なぜ誰も参入しないのか、そもそも事業が成り立たない理由があるのではないかと考えなければならない。

ウォルマートは郊外を攻めたが、なぜ競合他社は参入していなかったのか、競合がウォルマートに追従できなかったのはなぜか。なかなかに唸るケースで非常におもしろかった。

そして巨大化していくにつれて噴出してくる諸問題と対応、さらにテクノロジーの進化が著しいこれからの戦略。

ウォルマートの戦略を考えつつも、自社のこれからを考えるのにヒントが多くあった内容だった。

自分(自社)への転用

今回のクラスで自分にとって重要な学びとなったのは以下の3つ。

1.長期的戦略を考える
2.問題を発見しトンチを解く
3.模倣困難性を構築する

クラスが始まると前回からの振り返りの時間が1時間程度取られ、そこで発言したいことがあったのだが、挙手するも当たらず…。

そこで発表したかった内容は、属人的な模倣困難性を見抜けず、前提が変わった時に対応が後手になってしまった失敗談だった。

それはさておき、自社がサービスを展開する市場は、2010年に成長期のピークを迎え、今後20年間停滞し、その後衰退していく、ということが人口推計で出ている。その時、誰が生き残っていてどんな勢力図となっているのか。

ここ数年の動きを見てみると、すでに残存者利益を得るようなフェーズに突入している。介護事業の場合、そこに市場があっても労働力がないため新規参入が難しく、続けることも難しいというのが現状だ。顧客はいるが働き手がいないため廃業せざるを得ない。

採用活動をしたくても自前では資源が乏しく採用費もかけられず、人材紹介サービスを利用すると高額な手数料を支払わなければならない。

さて、このトンチをどう解けばよいのか?
しかも、自社にしかできない、ヨソには真似できない方法で。

頭の中を様々な情報が駆け巡り、ひとつの答えに辿りついた。
このトンチの答えは、また結果が出た時にでも種明かしできるようにしていこう。

介護サービスの会社を経営しながら、経営学を学ぶため大学院に通っています。起業前の13年間は特養で働いていました。介護現場と経営と経営学、時々雑感を書いています。記事は無料ですがサポートは大歓迎です(^^)/