見出し画像

【BAN DAY1】ビジネス・アナリティクス①

グロービスには選択必修科目が2つあり、それが「クリティカル・シンキング」「ビジネス・アナリティクス」。この2科目のうち本科生はどちらか1つを履修していなければならない。

クリティカル・シンキングはほとんどのグロービス生が最初に受ける科目で、僕もクリティカル・シンキングからグロービスでの学びをスタートさせた。つまりビジネス・アナリティクスは取っても取らなくてもよい科目なので受講するかどうか悩んでいたが、クラスそのものの評判が良く、かつ今回の講師も評判がよいということで、受講することにした。

Day1を受けて思ったのは「もっと早くに受けておけばよかった…」。

おもしろい、実際に役に立つ、クリシンの復習にもなると、とても楽しいクラスだった。

クラスからの学び

【テーマ】定量分析の意義・全体像、データ収集
【ケース】ブルーベリー・サプリ

今回のクラスでの自分なりの重要な学びは、何のためにデータを収集するのかどのようにデータを収集するのか、この2点だった。

クリティカル・シンキングのクラスでさんざんやった、「イシュー」→「枠組み」→「仮説」→「検証」のサイクルの中で、データを集め分析するのは検証の部分。

分析の目的はなにか、仮説の検証・立証するためにどんなデータが必要かが決まっていなければ、闇雲に集めたデータでは確からしいことは何も言えないということを、クラスのケースを通じて学んだ。

クラスのハンドアウトが111ページ、マーケティングリサーチのハンドアウトが40ページ、加えてエクセルのピボットテーブル等の使用方法などもあり、1回の講義でこの量は過去最高

解釈と自分(自社)への転用

自分のイメージでしかないが、介護現場は定性的・情緒的に物事が進んでいくことが多いと感じている。しかしそれ一辺倒では客観性や再現性に欠けるため、定量分析や論理に基づいた意思決定をしていかなければならないという課題意識があったのも、受講動機のひとつだった。

経営者という立場で、財務に関する数字、人事・労務に関する数字、業務に関する数字など色んな数字を取り扱う。しかしそれを分析し有効に活かしきれているかと言えば、下を向いてしまう‥。

数字に関する悩みは色々ありいくつか挙げてみると…

〇間接費の配賦:間接部門の経費を各部署に配賦するため、どの費用をどの部署にどんな割合で振り分けるのが妥当なのかを考察していた。この場合のイシューは、各部署の利益目標の決定だったので目的は明確だった。しかし仮説を立てるのが難しかった。ABC(Activity Based Costing)を活用して配賦しようとしているが、途中で頓挫にこの案件は保留状態となっている。

〇某団体の研修後の満足度アンケート:毎回アンケートを取っているが、アンケートを取る目的が不明瞭で、アンケートの取り方も仮説を検証するためとはなっていない。そもそもそういう視点を持てていなかった。

〇月次の財務レポート:社員に公表するための財務レポートを作成中。財務や労務、業務実績など様々なデータがあるが、何のためにデータを公表するのか、イシューも仮説もない状態で分析を行っていた。

と、パッと思いつくだけでも色々出てくる。

定量分析の科目なので、分析の手法やエクセルの操作という面もこれから学ぶし、ノウハウを習得することに意気揚々としていた面もあったが、大事なことはやはり「それ何のためにやってるの?」「そのやり方が妥当なの?」「それで言いたいことが伝わるの?」「意思決定に十分なデータになってるの?」と、このような問いを常に自分に向け続けなければならないなと身に染みた。

まずは、作りかけの財務レポートを見直そう。

介護サービスの会社を経営しながら、経営学を学ぶため大学院に通っています。起業前の13年間は特養で働いていました。介護現場と経営と経営学、時々雑感を書いています。記事は無料ですがサポートは大歓迎です(^^)/