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【TST DAY3】テクノベート・ストラテジー③

テーマとケース

【テーマ】ビジネスモデルと戦略:提供価値の再定義と創発戦略
【ケース】ネットフリックス

クラスの学び

個人課題①

今回のクラスはまず個人課題の発表からスタートだった。発表者は健診施設に勤務する医師。健診予約から終了までをアンバンドル(分解)し、受診者の負・不を探す。また、何の病気を見つけたいのかによってもアプローチが違ってくるためそこもアンバンドルしていく。

内容は明かせないが、そのハードルを取り除けると世の中にとってどんなハッピーがあるか?という視点はよい気づきになった。こうしたら便利になるな、という提供者側の論理ではなく、顧客の体験価値に繋がっているかを必ず確認することは非常に重要だ。

もひとつの重要な気づき(というか何度も言われているのに忘れてしまう)も、クラス中に図とテキストでメモっといた。

無題

ケース

無題

ケースはネットフリックス。個人的にはネットフリックスは入会と退会を繰り返していて、観たいコンテンツがある時だけ利用している。(まさかそれすら戦略のうちだったとは驚き…)

課題は、ビデオレンタルチェーン最大手のブロックバスター(現在は経営破綻。日本でいうTSUTAYA、GEO)と、ネットフリックスを対比させながら、世の中にどんな変化が起き、ブロックバスターとネットフリックスはそれぞれどう戦略を変化させていったかという内容。

ネットフリックスも今でこそビデオ・オン・デマンドだが、その前は郵送によるビデオレンタル業だった。そこからのネットフリックスのビジネスモデルチェンジはすごい。そしてブロックバスターも全くダメな会社でもなかった。

成功パターンを見事に戦略に組み込み大きな利益を叩きだしてきたブロックバスターのような優秀な企業こそ、環境変化が起きた時に身動きが取れなくなってくる。今まで資産だったものが負債となった時、どんな手の打ちようがあるんだろう?

リード・ヘイスティングス(ネットフリックス創業者)の先見性や意思決定、戦略などはもちろんすごいが、この成功はもはや運によるものもかなり大きいじゃないかと思える。

発達していくテクノロジーが生み出す変化を見据えて自社の戦略やビジネスモデルをどう変革させていくかを学びクラスだが、もしそれが見えていたとしても自分だったらヘイスティングスと同じ意思決定をできただろうかと思った…。

自分(自社)への落とし込み

介護保険制度という枠組みの中で仕事をしているので、どうしても「制度や法律・法令が変わらないと、自由に分解・再構築してみても結局何も変えられないんじゃないか?」という発想から抜け出しづらい。

そこを突破しなければならない分かっているのに、既存の枠組みに囚われがちになる。講師がDay1の時に、「3ヵ月かけて何を考えればいいか分かるようになればいい」と言っていて、何を考えればいいかに3か月もかかるかな、と思っていたが、こういうことなのかとやっと分かってきたような気がする。既存の枠組みにどっぷり浸かって精通すればするほど、アンラーニングするのが難しい。

というのも、個人課題でどれだけ自社のビジネスをアンバンドルしても、結局“介護保険サービス”という聖域が崩せない。崩そうとしても「制度があるからできないじゃん」という悪魔の声が聞こえてくる。ここが難所なんだろうな。

しかし、今回のクラスが終わって気づいたのは、まだまだ分解が粗いこと。もっと行動をひとつひとつにまで分解して、そこでどんな感情が生まれているかを考えなければならないな。

最後にすごく刺さった言葉を紹介。

学習するには、安く、速く、安全に、しばしば失敗する必要がある。




介護サービスの会社を経営しながら、経営学を学ぶため大学院に通っています。起業前の13年間は特養で働いていました。介護現場と経営と経営学、時々雑感を書いています。記事は無料ですがサポートは大歓迎です(^^)/