鬼滅の刃を土曜プレミアムで観た。
前から人気があることは知っていた。
バイオレンス&シリアスな内容だったこともあり
なんとなく観る機会を逃していたのだ。
観ればおそらく面白いだろうとは思っていた。
結論からいえば、面白かった。
炭治郎は真面目な青年だ。
自分の気持ちに正直で
そして、心の優しい青年だ。
家族を大切に思い、妹たちを大事に思い、
どんなに自分に仇なす人であっても、
その人の痛みを理解しようとする。
今どきの若い人が持つ、ある種の完成された
心の広さを持つ善人だ。
ちゃんと努力も惜しまない。
禰豆子さんは、被害者である。
家族を殺され、そして唯一生き残った生存者である。鬼に襲われ、傷口から鬼の血を浴びてしまう。
その事から禰豆子さん自身も鬼に変貌した。
最初こそ炭治郎に襲いかかった禰豆子さんだが、
鬼殺隊の1人に炭治郎ごと退治されそうになると
炭治郎を庇おうとする。鬼になってまで
炭治郎との兄妹の絆を重んじるその姿勢は
まさに聖人君子のそれだ。どれだけ自分が不幸な
境遇にあっても家族を守りたい。その意志の強さが
ある意味で漫画的ではあるけれど、それもまた
現代の若い人たちに共通する家族を大切にする意識の表れなのかもしれない。
ストーリーについては、鬼という敵の設定がヴァンパイアのそれに近いところや、大正という時代設定が、過去のジャンプ作品(例えばるろうに剣心とか)との差別化を図る為のものなのか、それとも他に重要な意味があってそうしているのかは、土曜プレミアムで放送されたTVシリーズ5話分の内容では分からなかった。しかし、導入部としての5話は大変に秀逸であり、この鬼滅の刃兄妹の絆編が、TVシリーズ放送に先駆けて映画館で2週間の限定公開されたことを考えると、アニプレックスが過去にしかけた、私の好きな化物語シリーズの最終章のときを強く思い出させた。映画をTVシリーズよりも先に公開して話題作りをして、それからTVシリーズを放送する。その新しいプロモーションが功を奏したのか、それとも純粋にTVシリーズが話題になったのかは定かではないけれど、確かにTVシリーズとは思えない高クオリティな作画、そしてふんだんに使われたCGによって鬼滅の刃の世界観は緻密に描かれることとなった。その事が、日本のアニメの新しい表現方法として、海外のファンも含めたアニメファンの目に留まり、日本のアニメの底力と弛まぬ努力の結晶として花開いたと思う。日本が培ってきたアニメ、および、漫画の伝統、あらゆるアイディア。そして、表現。そして声優陣の素晴らしい演技。あとは、攻殻機動隊やAKIRA等の近代的な魅力に満ちた効果的なBGM。当然の努力を求める世界観が妙にリアルで、悲しみや怒りを隣に置きつつも、今ある悲惨な現実に折り合いをつけていく炭治郎の生き方はなんと言うかリアルだった。現代に鬼こそいないが、絶望的な状況を現実として捉えつつも、自己鍛錬を怠らない炭治郎の揺るぎない自信と、目標を見失わない意志の強さは、見ていて勇気づけられた。
今週末16日から映画が公開されるとのことだが、この勢いが衰える様子もなく、おそらくかなりの興行成績を残すだろう。もしかすると、名探偵コナンやドラえもんのように、毎年映画化されるのも夢では無いかもしれない。本編は終わってるみたいだけど。来年とかでしたっけ?最終巻がでるの。第2期をやれるだけの勢いと売上はありそうだから、今回の無限列車編も、TVシリーズでやったりするのかな。それはありそうではある。ドラゴンボール超みたいに。よかったよね、あのやり方も。
映画を見るかどうかは決めてはいないが、大変に面白かった鬼滅の刃。単行本を読むまでにハマっているわけではないが、少なくともTVシリーズは追っかけてみたい。Amazonプライムで、見られるとのことなので、とりあえず見てみよう。
面白いらしいけど、1話から見るのはちょっとという向きに、今回の土曜プレミアムはハマったに違いない。今回の映画が列車編だけに、ブームの最終列車に乗れたことは、まさにプロモーションの妙だと脱帽せざるを得ない。まあ、個人的には化物語の傷物語を思わせる内容だなあとは思っていた。あとは、犬夜叉とか。いま、夜叉姫やってるよね。観てます。あとは?ダイの大冒険とか、魔神英雄伝ワタルとか、ドラゴンボールGTとか観てる。あれ?なんか私が子どもの頃にやってたアニメばかりじゃん。
最新のアニメを観ているとつくづく、日本の、アニメのクオリティの高さ、バラエティの豊富さ、熱量の高さを感じてさすが日本だと思わされた日曜日でしたとさ。
鬼滅の刃。あなたは好きですか?
MUSICAでした...♪*゚
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