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「とにかく手を動かせ」の本当の意味

こんにちは。建築学生の才谷です。

今回は、大学で建築を学んできたことや半年の就活を踏まえて、

才谷が考える「手を動かせ」の本当の意味

を皆さんにシェアできればと思います!


この考え方は、建築設計だけでなく、さまざまなアウトプットの場面で活用できると思います。

「とにかく行動しろ!」にも同じ話ができると思いますので、ぜひ建築関係者でない方にも読んでいただきたいです。

よろしくお願いします!


1. とにかく手を動かせってどういうこと?

建築設計をはじめたばかりの頃、よく先輩や担当の先生に言われました。

ただ、その言葉が示す意味が全くわからず、

「スケッチ描いてればいいのか?!」とか
「模型を何個も作ってればいいのか?!」とか、

いつも困惑していました。


「とにかく手を動かせ」っていうから、手を動かしたのに、いくつもの中途半端な案ができただけでうまくまとまらない!!

とか、

「とにかく手を動か」して、めちゃくちゃ完成度高いのにぜーんぜん評価されない!!

なんて経験をしながら、2年間(8作品)の設計に取り組んで、「手を動かせ」には、2つの種類があると気づきました。


2. 二種類の「とにかく手を動かせ」

単刀直入に示すと、

①とりあえず(何個か)形にしてみる 【検証型】 
②とにかく完成させる(終わらせる) 【達成型】

の2つです。建築以外のことで言うならば、

①とりあえず何でもやってみる 【検証型】
②目標達成に向けて行動する 【達成型】

という感じです。


「とにかく手を動かせ」という人は、こういった細かな意味合いを説明なしに言ってきます。

この「手を動かせ」の意味を把握しているだけで、もっと効果的にプロジェクトを進められます。


3. それぞれの意味

①【検証型】は、

どんどん仮説を立てて、それを一度検証してみるということ。

この意味での「手を動かせ」とは、

"こうしたらああなって、ああなったらこうなるはずだから………"と、頭の中でずっと考えてるんじゃなくて、

とりあえずつくってみて(やってみて)、そしたらどうなったのか・成功なのかを検証してまた次の思考へつなげるってことをしましょうよ!って意味なのです。


②【達成型】について、

この意味での「手を動かせ」は、

"これだ!"って思ったものを磨いて、ちゃんと完成(達成)させましょう!という意味です。

建築模型を詳細までつくりあげたり、プレゼンテーションにつからを入れたり、、しっかりと完成させるために「手を動かせ」ということですね。

建築以外のことで言うと、
目標のためにすべきことをちゃんとやって、目標達成しましょうという意味です。




4. 二つの「手を動かせ」の使い分け

では、私たちは、どちらの意味で「手を動かせ」ば良いのでしょうか。

実はこの2つの「手を動かせ」、
人それぞれの向き不向きとい話ではなくて、
実は段階(フェーズ)の違いによって区別されます。


例えば建築設計で言うと、

最初の段階、つまりいろんなアイデアを掘り起こしている段階は、①【検証型】で手を動かす必要があります。いつまでも頭の中で考えているよりも、実際に検証した方が直感的にわかるし新しい発見に早く出会えます。

そして、検証の末に自分の方向性や案が決まったあと、しっかりとそれを磨いて作り込んでいく必要があります。この、ブラッシュアップの段階では②【達成型】で「手を動かす」必要があります。


つまり、性格とか、場所とかではなくて、

"プロジェクトの段階"に応じて「手を動かす」を使い分けることが大切なのです。


ーーーーーーーーーよだんーーーーーーーーーー

で、実はこれ、進路を考える際に当てはまることもありました。自分は、これを意識したことで、ビジョンが明確になって、目標への具体的な行動に移すことができるようになりました!

自分が「何になりたいのか、何がしたいのか」
これを見つけるには、とにかく何でもやってみる
ことです。つまり①【検証型】の精神で行動し、いろんなことを経験してみるのです。

それで、自分の方向性が決まったら、そのあとに自分のビジョンに向けて②【達成型】で行動し、やるべきことをこなしていくのです。

この行動の種類分けを意識できるようになってから、「自分は何をしているだ」とか、自分を悪く追い詰めることが少なくなりました。

何かの参考になれば幸いです。

ーーーーーーーーよだんおわりーーーーーーーー


おまけ. ①【検証型】から②【達成型】に切り替えるタイミングが難しい!

2種類の「手を動かせ」は、段階の違いと分かっていただいたところで、

この「手を動かす」の切り替えるタイミングが実は一番難しいです。

自分はいつも①【検証型】に時間をかけすぎてしまって、結局②【達成型】に時間をかけられず、中途半端に終わってしまったり、相手にうまくつたわらなかったり、提出に間に合わなかったりしてしまうことが多いです。

一方で、逆の、
①【検証型】に時間をあまり使わずにすぐに②【達成型】で手を動かしてしまうと、ただの作り込まれたジオラマになって、提案としては何も魅力がない!なんてことも経験しました。作り込んで自分の満足度だけ上がってしまっている状態ですね。


正直、この切り替えのタイミングに関しては、まだ自分もわかりません。。。

これからも、才谷は成長しなくてはいけませんね!頑張ります!


おわりに

いかがだったでしょうか?

「手を動かせ」には、①【検証型】と②【達成型】の2種類の意味があって、それらはプロジェクトにおける段階(フェーズ)の違いによって区別されること、

そして、その切り替えを意識して「手を動かす」ことが大切だが、そのタイミングが難しいこと、

これらについて記しました。


人生も、建築設計も、時間に限りがあるので、
いつ①【検証型】から②【達成型】に切り替えるのか、これを常に考えながら、今後もさまざまなプロジェクトや設計に取り組んで行こうと思っています。

少しでもみなさんの参考になれば幸いです。


長文になりましたが、読んでいただき本当にありがとうございました😊

みなさんの今日が素敵な一日になりますように。


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