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日本保守党よどこへ行く?

衆議院補欠選挙に向けて

3月6日(水)、日本保守党が、来る東京15区の衆院補選に向け初の候補者擁立を行うことを発表した。

イスラム研究者の飯山陽氏で、麗澤(れいたく)大学で教鞭を執る学者だ。

メディアの出演、イスラム教に関する書籍も多く、数少ないイスラム教の専門家と言える。

YouTubeでは「飯山陽のいかりチャンネル」を運営し、多くのチャンネル登録者がいて情報発信能力も高い。

日本保守党が昨年10月に発足し、これまでに約6万人の党員参加者を誇り、豊富な資金力を得て、いよいよ具体的に政界に打って出るにあたり、東京15区から飯山陽氏を出馬させる作戦をとった。

私は以前の拙稿で、日本保守党発足の背景について言及してきた。

要約すると、これからの日本に必要な政党政治とは何か?を、日本保守党結党の背景を取り上げながら考察した内容となっている。詳しくは、是非、拙稿をお読みいただきたい。

今回は日本保守党が具体的な候補者を出して衆院補選に向けて戦略を出してきた点に触れながら、前回の拙稿で触れた点を更に深掘りしてみたい。

ただ、一有権者として言わせていただくと、飯山陽氏は今回の東京15区支部長に就任するにあたり、noteに挨拶文を出しているのだが、仮に有権者に向けての挨拶文だとすれば、有料っておかしくね?とXでポストしたところ、早速、ブロックされた。

おそらく日本保守党党員向けの挨拶文であり、選挙活動に必要な費用負担を党員にお願いする意味で有料にしたのだろうが、一般の有権者向けに挨拶文を出すとしたら、有料よりも無料で誰でも読める発信の仕方の方が良かったのではないか?と一有権者としての感想を持った。

ご本人は、ご自分のYouTubeチャンネルで、自分を批判してきた方が有料で文章を出していることを批判しておきながら、ご自分も同じことをやっているというのは、些か、辻褄が合わないのではないか?

とまれ、私は東京15区とは縁もゆかりもないので、実際に補選に参加することは出来ないのだが、飯山陽氏の衆院補選の結果は、その先にある解散総選挙を占う意味でも重要な選挙になることは間違いないと注目している。

東京15区は、前自民党衆議院議員柿沢未途氏が第20回統一地方選江東区長選における公職選挙法違反の疑いによって、自民党離党、議員辞職に追い込まれたことを受けての補選であるが、柿沢前衆議院議員事件に前後して、今の自民党内派閥のキャッシュバック問題が相次いで報じられ、今国会においても自民党内派閥の今後について野党が厳しく追求を行っている。

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