倉沢良弦

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  • 倉沢良弦「ニュースの裏側(有料)」

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最近の記事

法治国家と民主主義

フーコーとは?ミッシェル・フーコーはかの有名な「フーコーの振り子」のフーコーではない。左翼思想に毒されている人や学者、政治家の多くは、フーコー的善と悪の解釈の考古学(アルケオロジー)において、歴史上の社会情勢等の変化で善と悪の価値観が転換し得ることを説いた学問として有名であり、その影響を多大に受けていると考えられる。 フーコー的考古学的善悪の解釈論は何が善で何が悪か?の尺度について論じているのではなく、その価値観は時代の変化とともに変わるものだと言う意味だ。それは法治国家の

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    • 自民党政治って、何?②

      岸田総理の戦略今回の東京都知事選は、自民党から直接出馬しないことで、与野党が混ざり合った形で小池都知事の3選を応援する形をとった。恐らく、小池都知事への直接支援に都議会議員や国会議員が参加することはないと考えられる。 岸田総理は、今国会終了にあたり21日の記者会見で、生活者支援を打ち出したが、これは、国会会期末を待っての方策だろう。つまり、野党は国会論戦で岸田政権を批判するチャンスを失ったことになる。これは狡猾な岸田総理の戦略の故だ。 そもそも政権を奪ったことが無いから比

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      • 自民党政治って、何?①

        日本の政治体制岸田政権の支持率低下は深刻だが、問題は、岸田総裁に代わる新たな自民党のリーダーは誰なんだ?と問われても、即答できる人はなかなかいない。 自民党総裁が事実上の政権選択であることは間違いない。かつて麻生内閣が崩壊した時、自民党は有権者からお灸を据えられる意味で政権交代が行われた。それが良かったか悪かったか?について、私は第二次安倍政権誕生の布石になったと言う意味では良かったと考えている。また、旧民主党のようにリベラルを自称しているにも関わらず、リベラルな政治が行え

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        • それって民主主義ですか?

          来る東京都知事選において、3選を目指す小池百合子現東京都知事が出馬を表明した。 これにより、ほぼ東京都知事の結果は見えてきたと言って良い。 公明党は自主投票との判断だが、自民党東京都連は小池百合子支持を表明しており、公明党は事実上、自民党に追従することになるだろう。 また、今回の都知事選は泡沫候補が乱立したことで、東京都知事選を売名行為に利用していると批判しているテレビコメンテーターもいるようだ。そもそも選挙とは自分の主張に対して民意を図ることを目的としている。結果的に

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          道路の穴ボコと言う笑えない話

          マレーシアでは、生活インフラである道路の整備について、国の管理が追いつかないせいで、あちこちに穴ボコが空いていて、交通事故の原因になってるそうだ。 その穴ボコが原因で死亡事故も絶えないらしい。 国がやらないなら自分たちで勝手に穴ボコを直すとして『兄弟』と言う名の勝手連が、夜中、比較的交通量の少ない時間帯にゲリラ的に道路の補修を行なっていると言う。 彼らが修復した穴ボコは数千ヶ所に及び、今も、夜な夜なあちこちに出没しては、勝手に道路の補修を行なっている。 これを美談とす

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          多文化共生よりも日本人を増やそう

          日本時間で6月2日、ドイツからショッキングなニュースが届いた。 ドイツ南部のマンハイムという街で、アフガニスタンからの自称難民が、ナイフを持って、イスラム系移民を批判する政治家を襲い、警備にあたっていた警官を刺して、警官が死亡する事件が起きた。 犯人はその場で他の警官に制圧されたと見られる。犯人の生死は不明だ。 ドイツでは、イスラエルとハマスの紛争が激化して以後、各地でイスラム系住民や不法移民の騒動が続いていて、ドイツ全土に及んでいる。これらの動きはドイツのみならず、フ

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          選挙こそ民主主義の具現であるべきだ

          東京都知事選において、都民の関心を低く候補者がいないことが、都民の不幸であることを、繰り返して述べてきたが、では、今回の都知事選は果たして民主主義の具現化の選挙と言えるだろうか? 政治は民主主義であるべきで、それはつまり民意の具現であり、主権者である民衆の多数決で最適解を探る手法そのものが「最適解」だ。これから新しいイデオロギーや政治的統治手法が誕生するかもしれないが、しかし、民主的選挙こそが、今の人類の「最適解」であることを否定する人はいない。 共産主義に傾倒している人

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          若者よ、これでいいのか?

          5月27日(月)、立憲民主党の蓮舫議員が東京都知事選に出馬会見を開いた。 どうせ落選しても、解散総選挙で再び衆院選に出ればいいだけの話なので、自分は有名人だからワンチャンあるんじゃね?という安易な出馬宣言になるだろう。 これはつまり、知名度を売りに東京都知事という権力者の座にこだわっている蓮舫という政治家の本質を垣間見る事象としておいた方がいい。所詮、その程度の政治家なのだが、問題は別にある。 東京都民は自分たちが利用されている対象であることをどこまで自覚しているのだろ

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          環境問題と移民政策

          入管法改正の意味何度か取り上げている移民問題についてだが、日本は労働力を確保するべく、特定技能実習生に関する法律を改正し、これまで以上に幅広い業種での外国人労働者の受け入れ枠を広げる方針だ。 既に日本には200万人近い外国人労働者が来ており、労働者全体の2.7%になっている。業種はサービス業中心ではあるが、製造業等でも割合は増えていて、年々、外国人労働者は必要にして不可欠な存在になってきつつあると言えるだろう。 日本はデフレ不況から脱したと言われているが、景気は上向いてい

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          岸田総理に打つ手はあるか?

          景気減速の実態6月の定額減税を前に、GDP(1〜3月速報値)がマイナスに転じた。 2024年四半期別で最初の速報値は-0.5%(年率-2.0%)となり、これは岸田政権にとって非常に厳しい数字と言えるだろう。 2024年1~3月期四半期別GDP速報 (1次速報値) また、実質賃金も、24ヶ月連続マイナスの状況であり、上場企業を中心にベアの動きはあるものの、中小零細と非正規雇用の一部には、賃上げが行えない企業もある。 ただ、就職支援のマイナビキャリアリサーチによると、労働

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          結局、どの党に投票すればいいの?

          選挙ドットコムに注目せよ5月11日、12日に行われた選挙ドットコムの調査内容が注目されている。 多くの場合、オールドメディアによる世論調査には調査対象へのバイアスがかかると言われているが、選挙ドットコムの調査は民間企業のノウハウを注入していて、比較的公平性が担保された調査を行なっていると言われているが、今回の調査内容はオールドメディアの世論調査内容と差はなく、自民党には相変わらず厳しい風が吹いていると思われる。 一方、筆者が注目しているのが、選挙ドットコムが行なっているネ

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          AIは友人になり得るか?

          チャット式のAIと会話すると面白い。 まるでそこに何かの人格があるかのように、AIは親身になって相談に乗ってくれる。 しかも、無駄のない要点を押さえた文章で、読みやすい。 AIのいいところは、情報が公平性を担保していて、情報に偏りがないところだ。しかも、画面の先に誰かがいるかのように、丁寧な文章で受け答えしてくれる。 Google検索との大きな違いは、Googleは情報を収集し、網羅的にサイトを紹介するだけで、何が最も適切か?ということには答えてはくれない。しかも、G

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          中国共産党は薄氷の上を歩いている

          『報道1930』が、興味深いテーマを題材にしている。 今、世界は、中国の国家戦略は今後、どういう方向に向かうのか?と言う点に注目しているだろう。と言うのも、中国は日本近海への恣意行動を繰り返し、台湾への圧力を高めながら、ロシアへの支援を行なっていて、それだけでも日本国民にとっては多くの脅威を秘めている。 これに対して、日本の外交力、岸田総理の手腕が問われているが、岸田総理の頭の中は、9月に行われる総裁選で一杯かも知れない。 今回、長崎、島根、東京で行われた衆院補選の結果

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          イデオロギーの敗北

          今回の衆院補選を総括するとき、繰り返し書いているが、自民党が候補者を擁立しなかったことを、さも自民党が3敗したと書くのは、いささか早計ではないかと思えてならない。 そもそも、共産党が画策して自民党内派閥の政治資金の取り扱いについて告発させ、社会問題に祭り上げて自民党政権を追い込む戦略に出たが、政治資金規正法と政治資金の取り扱いについては、以前から法の抜け穴は指摘されていて、今回はそれを殊更、大袈裟に取り上げたに過ぎない。 では日本共産党の狙いはどこにあったかと言うと、単に

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          現実を見せつけられた衆院補選

          選挙期間が終わったので書かせていただくが、今回の東京15区補選におけるつばさの党の選挙妨害行為は、自分たちの思惑とは正反対に、公職選挙法改正に繋がることになるだろう。 はっきり言えば、つばさの党はバカの集まりでしかないし、元々、金儲けにしか関心がない黒川敦彦は、過激な行動で知名度を上げて、支持者を集めておいて、自らのビジネスに引っ張り込もうという腹づもりだった。 しかし、その行動があまりに過激すぎたことで、公選法改正が叫ばれる事態に発展した。つまり、本人たちは法律の範囲内

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          移民を受け入れたい人々

          青山繁晴議員が怒りまくっている。 自民党所属の参議院議員でありながら、自民党を徹底的にこき下ろしている。 見方によれば、自民党総裁選に出馬すると公言している青山議員が、CMプランナーとしての力量を発揮しているとも言えるが、その話の中身は傾聴に値すると思う。 というのも、現在、欧米先進国を揺るがせている最も大きな問題が移民政策だからだ。特にEU諸国は、EU設立後、移民受け入れに大きく舵を切った結果、現在、不法移民も含めた移民がその国の文化や習慣、法律までも自分たちに都合の

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