自民党総裁選⑥ らしさ
国民目線で見れば、夫婦別氏制度の法制化などどうでも良い。いや、どうでも良いと言うのは失礼な言い方かもしれないが、当事者以外、大した問題ではない。現在でも通称使用が可能なのだから、わざわざ夫婦別姓を法制化する意味は見当たらない。
大事なのは、日本は本当にデフレ脱却するのか?、或いは、賃金は一時的ではなく継続的に上昇するのか?という問題ではないだろうか。
加えて、周辺国の状況も以前にも増して悪化している。国内経済が苦しくなると、専制主義国家は、総じて国民の目線を国外に向けたがる。中国にとって、国民目線を外に向けるには、国境線を接している国は言うに及ばず、かつての歴史を紐解き、常に日本をその標的にしてきた。経済的に結びつきを持ってきた日本でもあるが、中国共産党は常に、日本が中国を必要としていると言うプロパガンダを繰り返してきた。
日本企業の多くも、中国の巨大市場をアテにしてきたのは事実であり、また、少子高齢化が進む中で労働力の一部を中国に依存してきた事実もあるだろう。一方で、先ごろアメリカで逮捕された事例にもあるように、経済的に相互依存関係にあるルートを利用してサイレントインベージョンを繰り返しているのが、中国共産党の戦略の一つだ。
多くの識者が指摘するように、同じアジア人種である日本において、同様の侵略行為が無いと断言することは不可能だ。常に、日本は中国人の脅威に晒されているのだ。これは否定のしようがない。多くいる中国人の中にはいい人もいるし、問題は中国共産党だろ?と言うのは、いささか、中国に対しての見方が甘い。中国の歴史を紐解けば分かるように、中国は常に侵略、謀略、怨恨、駆逐の連続であって、近代の中国共産党の歴史でも明白だ。
特に中国人の中でも漢民族と言われる人々の事実史を知る上で、『資治通鑑』抜きには語れない。
大著であるが、『資治通鑑』に関しては数おおく解説書が出版されており、それらを読むだけでも、中国史の本質を学ぶことができる。
勿論、日本においても戦国史をはじめとして、一般に残酷な歴史を否定するものではないが、中国のそれは遥かに凌駕する。中国史を悠久の歴史などと呑気に評価するのは、中国史の本質を見誤っていると言えるだろう。
中国共産党は真の意味で共産主義を謳うものではなく、広大な国土と数多くの国民を統治する仕組みとして、中華思想(華夷思想)をその根源としており、漢民族に言わせると「華夷秩序」「中国中心主義」となる。他国にとって、中華思想は誠に迷惑千万な話でしかないが、漢民族にとって華夷思想は漢民族のアイデンティティとなっていることも事実で、どこに視点を置くか?の違いだけだ。そして民族同化政策を進め、民族が違っても漢民族と婚姻すれば、この中華思想を徹底的に洗脳する。そして、人の内心など一切、考慮することなく、偽物の民族性を拡充してきた。
このような国が隣国であるという事実を、数多くの日本人は忘れている。中でも自称リベラルの勘違いエリート主義が蔓延する都市部の高学歴者にその傾向が強い。彼らは、差別意識の撤廃や、反戦運動を通じて、隣国とは仲良くしようと言う美辞麗句を並べることで、自己満足している。総じて、自分の生活には一切、関わりがないことには綺麗事を並べるが、自分の問題になった時、それでも相手を許すと言う寛容な人間性を発揮するかと言われれば、猛烈に反発する。つまり、言ってることとやってることが真反対なのが、エリート意識プンプンの自称リベラルと言う連中だ。
どうしてこうまでリベラルを自称する連中を批判するかと言うと、言ってることの合理性が欠落してるからだ。差別や反戦を言うなら、専制主義国家を真っ先に批判すべきなのに、何故か、自称リベラルはその批判を回避する。沖縄県の玉城デニー知事は、日本国民と日本政府、アメリカ政府は軍国化だとかなんとか言って批判するのに、隣国の中国は批判しない。それどころか、沖縄独立を提唱し、その度に中国詣でを繰り返している。日本の自治体の長であるはずが、全く、中国の代理業者と化している。そして常に、反戦だの反差別だのと言った美名を盾にするのだ。
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倉沢良弦「ニュースの裏側(有料)」
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