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例証編 宗会議員の勉強会

松月博宣ノート

過酷な暑さがつづく毎日です。そんな中、本願寺で宗会議員向けの「新しい領解文」勉強会が本日開催されました。321回定期宗会でもその内容と消息発布手続きへの疑問などが議論され、また唱和推進の一旦保留を願う請願を不採択に持ち込んだ宗会議員さんです。

宗会を構成する議員さんが先ず新領解文の問題とされているところは何処なのかを学ぶことで、これからの宗政に生かしていこうと園城議長主導で宗会運営委員会が決めた今日の勉強会。

ご講師は最初「勧学寮員」の勧学和上にお願いしたいと申し入れをされたようですが、「勧学寮は宗派主導の各教区領解文学習会への出向を断った手前、宗会の学習会に講師を派遣することは出来ない」との事で、本日のご講師は勧学の深川宣暢和上でした。

寮員、非寮員であろうと本願寺派の勧学和上です。どの勧学さまであろうとも違う事を講義されるはずもなく(もし違ったら大問題です)、淡々と「新しい領解文」の問題点(間違っているところを順序立てて)と、正しい真宗教義についてお話になられたようです。

質疑の中で「多様な考え方がある時代、説き方に色々あってもいいのでは?」(趣意)というものがあったとの事で、それに対して和上からは「説き方伝え方が違っても真実は一つです。それを忘れてはなりません」(趣旨)とお答えになられたとの聞き及んでいます。

議員出席率

出席者は宗会議員78人のうち54人参加(24人欠席)。参加者の中には健康上の理由で辞職された石上智康前総長もいらっしゃったようです。ただ現職の池田総長をはじめ荻野総務・三好総務・公文名総務・加藤副総務の総局全員ご欠席だったとの事です。公務がお忙しい事でしょうが「新しい領解文」唱和の推進に全注力を入れておられるのだから、是非聴講してもらいたかったものです。

総局は問題解決を勧学寮に投げかけていますが、この度の問題を解決出来るのは、消息発布の申達をした総局にしか現在のところないのですから、当該消息の問題点を把握しておく必要があると思うのですが、、、、。

松月 博宣
浄土真宗本願寺派僧侶
龍谷大学文学部仏教学科卒業。本願寺派布教使。
福岡県海徳寺前住職。
https://www.kaitokuji.info/

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