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【宗会ニュース】会派改編により真っ二つに分かれる

宗会議員の会派に動きがありました。
「誓真会」から数名脱会し、新しい会派「一信会」が発足されました。それに伴い、「誓真会」は規定人数を下回り一時解散扱いになっていましたが、八五倶楽部の山階照雄議員(北海道教区)と高屋顕裕議員(福井教区)、無所属の神戸修議員(大阪教区)が入会し、存続する流れになりました。「誓真会」は前総局2名と元八五倶楽部が中心のメンバー構成となります。尚、総長は任期中会派に属さないという立ち位置となり、議長は公平な議事進行の担保として任期中会派からは離れます。現在、無所属は総務の公文名議員(高岡教区)ひとりです。

総局
池田行信総長(東京)・・・前総局の筆頭総務で石上智康前総長の流れを汲む。元大心会(現在は解散)
荻野昭裕総務(和歌山)・・・前総局の総務、八五倶楽部所属。
公文名眞総務(高岡)・・・池田総長就任後、総局に入局。無所属(元大心会)
三好慶佑総務(福岡)・・・池田総長就任後、総局に入局。八五倶楽部所属。
加藤尚史副総務(熊本)・・・池田総長就任後、総局に入局。八五倶楽部所属。
※総局には各会派から1~2名を指名するのが慣例であるが、現総局は八五倶楽部と無所属のみで構成される。

八五倶楽部(14名)
前総長の石上智康議員率いる推進派。
誓真会(8名)
前総局の日谷議員、弘中議員に八五倶楽部から移動した山階議員、高屋議員から構成されるため、現総局寄りの姿勢。
顕心会(14名)
唱和推進の反対派。新領解文以前の「私たちのちかい」や「浄土真宗のみ教え」に対しても問題提起をしている。
一信会(9名)
誓真会を脱会した竹田議員を筆頭に、唱和推進に関わる問題で無所属になっていた議員が多く含まれるため、唱和推進の反対派。

この1年は唱和推進に対する姿勢から議員の移動が多くありましたが、この構成で次の定期宗会を迎える見込みです。総局側の八五倶楽部と誓真会、反対派の顕心会と一信会の真っ二つに分かれる図式です。門徒議員30名に関しては、宗務の基本方針を見直すための臨時宗会招集要請の折に、要請を求める議員が多数派になっています。つまり、現在の状況に問題意識を持っているのは、僧侶議員より門徒議員のほうが多くなったと見ることができます。

今月末から定期宗会が行われます。総局は次年度の宗務の基本方針と具体策には「新しい領解文」を掲げず推進方法を見直す考えですが、本文の内容を問わない姿勢は変わらず、責任に対しても総局にあるとは考えていない姿勢のため、得度をはじめ、これまでに塗り替えられた方策がどこまで元に戻るのかに注目が集まります。

我々本願寺派の僧侶や門信徒においては、自教区の議員がどのようなスタンスにあり、どのような発言をされるのかを注視していくことが望まれます。本願寺派の宗会は長く閉じた場所で物事が決められてきました。今もまだネット配信もなく議事録もすぐに出ないため閉じたままです。自教区で言うことと宗会でのスタンスが食い違っていても誰もわかりません。議員が教区の声を反映する役割を二の次にしてしまう問題は、議員だけの問題ではなく、それに注目する我々ひとりひとりの問題でありましょう。

福井教区の学習会において宗会に関する質問に対して、中井部長はこのように述べています。

宗会議員は各教区のかけはし、中央に声を届ける人。いち宗務員が言うとあとで宗会議員さんに怒られるが、選挙制度がある以上、当然選ばれし方は、教区の意を表する方が出てくるべきものだと私は思う。(中井部長)

そのとおりだと思います。その当たり前の事が当たり前になっていなかったのがこれまでの宗会だったのではないでしょうか。即効性はないかもしれませんが、注目して声をあげていくことこそが議員の在り方や宗会の方向性に影響を与えていくものだと思います。それに対して、混乱を煽っているとしか受け取れないならば、もはや独裁政権と言わざる得ません。



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