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宗派主催の学習会

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宗派主催の学習会に関してまとめます。
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#総局

学習会の動画公開にあたって

「新しい領解文」の問題に関して、「まだやってるのか」「いつまで続くの?」「もっと大事なことがあるだろ」等の声を聞きます。本願寺派では今年度から宗務の基本方針に「新しい領解文」の全寺院100%唱和を取下げ、現場の判断になったため、各寺院においては自分が所属するお寺には直接影響がないからと、問題に対する関心が低下傾向にあります。 しかし、得度をはじめ、宗務所、宗門校、宗派の出版物、宗派主催の行事などでは昨年同様に「新しい領解文」を進め、内部の方向性に変わりはありません。「ご縁の

国府教区学習会、質疑応答

昨年度3月11日に開催を予定していた国府教区は、急遽延期となっていましたが、7月10日に開催されました。 「ありがとう」 という言葉のイメージ Q 「おかげさま」「ありがとう」という言葉。立ち上がろうという気持ちを抑えられているように感じる。社会、世の中に立ち向かおうとする気持ちに対して「まあまあ」と言われているような思いがある。そこから先に進まないというイメージ。 Q 門主制度と住職の世襲制に何か問題があるように思う。 ご消息を依用しない事はできるのか Q なぜわ

冊子は誰が書いたのか(宮崎教区学習会②)

領解出言(りょうげしゅつごん) Q 昨年の6月、うちの坊守が得度習礼を受けた。行くにあたって領解文の問題が取りざたされていたので、僧侶養成部に「新しい領解文」の出言はあるのかと尋ねたら、「出言はありません。唱和です」という回答だった。ところが習礼に行ってみると「領解出言」と指導されたそうだ。それが今も続いている。教師教修も同じ。どうも内局の執行長の先導でされているのではないかとちらほら聞いている。領解文というのは、自分の信心の受け取りを口に出して領解する事。私は、「新しい領

冊子の責任(宮崎教区学習会①)

昨年度開催が未定となっていた宮崎教区の学習会は、6月11日に開催されました。質疑応答を数回に別けて掲載します。 約仏と約生の誤用Q 寺本副所長の説明は、説明になっていないように思う。今までは満井和上がしていたのに宮崎教区ではそうでない。宮崎教区をなめているのか。 Q 約仏の視点という言葉と、仏の視点という言葉の違いを教えていただきたい。 Q 同じでよいのか? Q 「約仏の視点」という言葉自体が本来は間違えている。約仏というのは同一に成立していることがらについて、仏の側

山陰教区学習会、質疑応答

2024年1月24日に開催された山陰教区の学習会より、質疑応答の要約を記します。質問と回答に絞っているため、さまざまなご意見は割愛していますことをご了承ください。 学習会での発言を監正局へ申告する事はあるか Q 確認をしたい。深川和上が監正局に懲戒申告された、それは宗門の秩序を乱した事が原因だと聞いた。そのような事があると我々も発言しにくくなる。 誤解を生む文章を推進するのか Q 本山の法要に参拝されたご門徒が新しい領解文を読んで「わかりやすい」と仰った。念仏者の生活

富山教区学習会、質疑応答

2024年1月18日に開催された富山教区の学習会より、質疑応答の一部を要約して記します。質問と回答に絞っているため、さまざまなご意見は割愛していますことをご了承ください。 出拠の問題と総局の責任について Q 新領解文は石上前総長の文章ではないかという疑いがある。特に「愚身(み)」という用法が石上氏の書にしか見られないが、その疑いに対して総局はどのように対応を考えているのか? Q 愚身(み)に関して、石上前総長は何と言っているのか? Q ということは、内部の誰かが忖度し

滋賀教区学習会、質疑応答

2024年1月17日に開催された滋賀教区の学習会より、質疑応答の一部を要約して記します。質問と回答に絞っているため、さまざまなご意見は割愛していますことをご了承ください。 Q 布教の現場では、従来の領解文と新領解文、どちらを扱うかは現場の判断に任すということか? Q その答えと、100%唱和という宗派目標は矛盾しないのか? Q 6月1日付けで私のお寺の総代と共に連名で総局宛に手紙を送った。まだ回答はもらっていないが読んでいるのか?もし読んでいないのなら後でもう一度渡す。

石川教区学習会レポート

先日石川教区にて「新しい領解文」の学習会が開催され、参加してまいりました。満井所長からの「新しい領解文」についての解説がなされた後、質疑応答の時間となり数名の参加者から質問とそれに対する回答が為されました。 私も以下二点に関する質問をしました。 ①「新しい領解文」の学習会の目指す所、ねらい まず一点目に〈「新しい領解文」の学習会の目指す所、ねらい〉について尋ねましたのは、そもそも宗門側がこの学習会をどのような位置づけで行っているのか、その前提の確認をしておかなければ、い

東京教区学習会レポート

2023(令和5)年11月7日(水曜日)14時00分より、築地本願寺 講堂に於いて【新しい「領解文」(浄土真宗のみ教え)学習会】が開催されました。 宗派からの出向者は総局・三好総務、総合研究所・満井所長、統合企画室・中井幹事の3名。会場には石上前総長の姿もありました。 学習会の冒頭には教務所長より とご挨拶がありました。 以下、当日の質疑応答の内容を記します。 質疑応答【発言者A】責任は総局? 〇今回の領解文の発布及び推進ということに関して、ご門主がご消息を発布したこ

兵庫教区学習会レポート

兵庫教区の学習会では、大きく分けて以下の5点に関する質問が総合研究所・満井所長、総局・荻野総務、統合企画室・中井幹事にあった。 全ての質疑に触れることは出来ないが、印象的な質疑を以下にまとめていく。 ①「新しい領解文」の教義的誤りについて 1.『御文章』一帖目四通には問答形式で「正定と滅度は一益か二益か?」「二益である」とあり、(註釈版p1089)現当二益が示されている。また『正像末和讃』自然法爾章(註釈版p622)では「真如法性を語らず、愚者にとどまり、南無阿弥陀仏を

鹿児島教区学習会、質疑応答

2023年10月3日に開催された鹿児島教区の学習会より、質疑応答の一部を要約して記します。質問と回答に絞っているため、さまざまなご意見は割愛していますことをご了承ください。 責任の所在と今後の対応は Q 護るべきご法義は何か。聖人一流か、新しい領解文か。 Q 発布のすべての責任は総局にあると認識しているのか。 Q 得度習礼にて新しい領解文が唱和されている事に困惑がある。 Q 新しい領解文の唱和推進の基本方針への抵抗がある事について。  推進者はご自坊で唱和されてい

長崎教区学習会レポート-教えの根幹に関わる問題-

長崎教区の学習会では二種深信(にしゅじんしん)が論点になりました。 二種深信とは、救われようのない私(機の深信)を、阿弥陀仏が必ず救う(法の深信)という教えのことです。本願寺新報(2020年6月10日号)に掲載されている満井所長の解説「二種深信」にはこのように記されています。 この2つで1つとする二種深信に関して、「新しい領解文」には「機の深信」がないということを「勧学・司教有志の会」の声明でも指摘され、今回の学習会でも各教区で問われています。 機の深信が欠けている理由とし

福岡教区学習会レポート

福岡教区遠賀組妙楽寺衆徒 岡部陽介(36) 9月26日、本願寺福岡教堂で開催された宗派主催の「新しい領解文」の学習会に現地参加しました。開会にあたり、真宗宗歌を1番のみ斉唱した後「新しい領解文」の唱和がありましたが、声高らかに「本来の領解文」を出言される方、「南無阿弥陀仏」とただお念仏のみを称えられている方、これらの方が多数おられ「新しい領解文」の声はほとんど聞こえず、異様な雰囲気でのスタートになりました。 まず総合研究所所長の満井秀城和上よりスライドを使用したご講義があ