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パニック障害について②〜辛かったこと、助かったこと〜

お疲れ様です。
先日、自分のパニック障害の記事を書きましたが、有難いことに沢山の反響をいただきました。しかし、エピソード込みでズラっと書いてしまったため、症状が起こって診断をもらってからの日常について書ききれていない部分があったため補足として「パニック障害②」として書き残しておくことにします。

内容としましては、「パニック症状」が起きてしまった人にとって家族や友人との会話の中でどんな事が辛いと感じるか、また、どんなことが助かったのか、という事などを書いてみます。

個人差もあるとは思います。一概に言い切れることではないと思うのですが、「そう思う人もいた」程度にお読みいただけると嬉しいです。

辛かったこと

まず、僕が家族や友人の助けをもらいながら過ごしていた中で、コミュニケーションで辛いと感じた言葉があったのでまずはそれを紹介します。これもあくまで親切心で言ってくれた言葉ではあるのですが、

・どうしたい?
・どっちがいい?
・何がいい?
・どうする?
・いつがいい?

などの選択を迫られる状況がとにかくしんどかったんですね。普段なら何の不安の感情もなく考えて答えられる話ではあるのですが、パニック障害はある種、脳が混乱している状況でもあるらしいので、それすらも回答するのに追い込まれているかのような気持ちになります。重複しますが、もちろん決して悪意が無いのは分かっています。完全なわがままにはなってしまうのですが、何なら個人的には全て決めてもらったほうが助かります。笑

とはいえ、どうしても本人の意向を聞かなくてはならない状況なども当然あると思うので、その場合はタイミングを見て聞くか、「辛かったら後ででいいんだけど」などの言葉があるだけでかなりニュアンスが違います。あとは補足としまして、症状を重くさせないために睡眠をきっちり取ることカフェインは控えて鉄分を取る事もとても効果があるのでおすすめです。これは、僕のかかりつけの心療内科でも未だに先生に毎回チェックされることでもあるので、全員に当てはまる事かと思います。

その他で辛いと感じることは、コミュニケーションは一旦関係ないのですが、朝食をとっていないと苦しくなりがちになります。この症状も先生に確認したところ、低血糖の症状がパニック障害と近い感覚に陥る事があるとのことでした。なので、軽くでも朝はちゃんと食べることを強くおすすめします。

あとは、狭い部屋乗り物、重い話し合いなどはいまだに苦しくなることがあります。もう、朝食も食べずに車で移動して重い話し合いのミーティングを狭い部屋でしたら一発アウトです…。こればかりは逃げられないシチュエーションが沢山あるので、頓服の薬などに頼るしか方法はないと考えています。

続きまして、

助かったこと

こんな状況になると、家族や慣れ親しんだ友人と過ごすだけでもとても心が晴れやかになります。「自分はもう二度と職業復帰できないかもしれない」「違う人生プランを考えないといけないかもしれない」と不安な毎日を過ごしていたので、楽しい話はそんな事を忘れさせてくれます。家族はもちろん、当時はバンドメンバーなどが心配して家に会いにきれくれたりしましたが、思っている以上に本当に有り難く感じます。最近、自分と会っていない時に「こんな事があった」「あいつがまたバカやってた」「実家のペットが最近こんな感じだ」などの世間話で気分が不安の感情から逸れるのでとても助かりました。

先日の記事で僕はダイエットにハマっている時に、何かに打ち込んでいるとパニック症状が出ずらかったという事を書いたのですが、本当に会話ひとつでもそれが共通するんだなと思います。僕の場合は、ゲームをすることが好きなので、友人とチャットで会話しながらわいわい遊んでいるだけでもとても気が紛れました。あとは、外に気軽に出られない分、自宅で出来る特別感(例:高いお肉を食べる、欲しかったものを買う)なども効果的でした。

その他だと、予定や仕事があって外出したのに途中で苦しくなってしまい、同行している家族や友人から嫌な顔一つせず「全然大丈夫、帰ろう」と言ってもらえた事がとても助かりました。これは発症したての時に何度もあったことかもしれません。有難いことに仕事のチーム内でも、僕の病気の理解がすごくあったので、無理をしない環境が整っていました。最近では、ある現場でツアーの移動工程などで飛行機を使わずになるべく陸路で行けるようにマネージャーさんが工程を組んでくださり、その為にわざわざ長時間の運転などもしていただきました。本当に周りに恵まれているな、としみじみ感じました。こういった申し訳なさを感じる状況でも、周りの親切な振る舞いひとつで症状が悪化することなど一切なかったので非常に助かりました。

先ほど書いた辛かったことを伝えた上で、家族はこんなことを心がけてくれていたそうです。

・決断を迫らない
・何事も相手のペースに合わせる
・未来の話をあまりしない(病気が治ったら…など)
・発作が起きた時のシチュエーションを想起させるような話をしない
・今まで出来ていた些細な事が出来なくなっても受け入れる

なかなか最初は自分でも整理がついていない状況で、相手に何が辛いかが伝わらないもどかしさがありました。今振り返ると、これだけ言葉に出来ますが当時は時間がかかるものでした。今パニック障害で苦しんでいる方や、その周りにいる方の参考になれば嬉しいです。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

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