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腰を曲げると痛い!!バスケ選手の屈曲型腰痛について

屈曲型腰痛とは!?

屈曲型腰痛とは、身体を前屈した際に出現する腰痛を指し、スポーツ選手を含む多くの方々が発症しやすい病態です。スポーツ動作では「身体をまげる動作の繰り返しや腰の力で過剰に頑張ってしまう」などの非効率な身体の使い方によって引き起こします。

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「腰が痛いからマッサージで改善!?」

腰痛に対して多くの方はこの様なイメージを持っていると思います。マッサージも良い治療の一つではありますが、屈曲型腰痛では痛みの根本的な原因である「動き」に注目し、改善を図らなければいけません。

バスケットボールの動作としては特にディフェンスやストップ動作の姿勢に注目して動作を改善していかなければいけません。



●屈曲型腰痛の分類

屈曲型腰痛の痛みの部位は「椎間板性」「筋・筋膜性」の2つがあり、
椎間板性とは背骨の前方の部分であり、「背骨の痛み」と考えて良いです。

椎間板性の痛みの特徴は「前屈の痛み、痺れがある、座っていることが辛い、くしゃみや腹部に力を入れる際に痛み」が出現します。
筋肉の痛みは「前屈の痛み、場所がはっきりしない痛み、動いている拍子に痛い」などの痛みが出現することが特徴です。

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これら二つの原因で屈曲型腰痛を引き起こします。


●スポーツを中止する基準として

腰の痛みが慢性化すると、様々な悪循環を引き起こし大怪我をする可能性があります。以下の様な状態ではスポーツを中止しましょう。

・下肢の痺れがある
・スポーツ動作での疼痛増悪
・股関節の明らかな可動域制限

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屈曲型腰痛のpoint
・動作の不良により痛みを引き起こします
・多くの原因は「椎間板性」「筋筋膜性」の二つ
・慢性的な痛みとなる前に中止する


屈曲型腰痛のセルフチェック

・前屈動作

前屈動作は股関節と背中周りが同時に動く動作です。股関節の動きが悪いことで、前屈時に過剰に背中が丸くなってしまったり、お尻が後方へ引けてしまう動きが見られます。このような動きは腰を痛める原因となります。

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・スクワット

体幹は良いポジションで力が発揮しやすい状態となります。良いポジションとは、横から見た時に腰から胸まで直線上にあり、体幹が曲がっていない状態です。右図の状態であると「体幹は安定し、力が発揮しやすい状態である」と言うことができます。結果、腰の負担が少なく腰痛を予防することができます。

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体幹が良い状態を維持するためには股関節の動く範囲が重要です。股関節が曲がらないと、ディフェンスやストップ動作時に背骨が曲がってしまい、腰にストレスをかける状態を作ってしまいます。


以下の股関節の可動範囲をチェックしてみましょう。


●SLR(straight leg raise) 下肢伸展挙上

仰向けの状態で膝を伸ばしながら下肢を挙げます。その際に反対側の足が浮かない様に注意をしましょう。くるぶしが反対側の膝よりも上方に上がっているか?をチェックします。

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●股関節内旋 股関節の内側への捻れ

うつ伏せで股関節を捻り、スネの角度が地面に対して45°あるか確認しましょう。

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股関節の動きを改善するトレーニング

【フロッグストレッチ】


【股関節外側ストレッチ】


【ヒップサークルストレッチ】


【腰背部ストレッチ】
※腰部の痛みがある際は行わないほうが良いです。


ぜひ参考にしていただけたら幸いです!!

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