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オスグッドの予防 -姿勢・フォームの修正 編-


今回はオスグッドの原因となる姿勢・フォームについてお話しさせていただきます!!



成長期になると骨が急激に重く・長くなることで身体がアンバランスとなり、姿勢やフォームが崩れることが多々あります。





また中学生から本格的にスポーツを始める子も少なくないため、怪我の予防に良い姿勢や正しいフォームの獲得はとても重要となります!!




「姿勢・フォームを改善する」というと難しく考えてしまいがちですが、

「固いところを伸ばす」

「動かないところを動かす」


というシンプルな考えで良いと思います!!






オスグッドの原因は

大腿四頭筋が硬くなってしまうこと=過剰に使ってしまうこと


です。


大腿四頭筋が過剰に使ってしまう原因の姿勢・フォームの改善を図れば良いわけです。





大腿四頭筋を過剰に使ってしまう姿勢とは


立っている姿勢において下半身が前方になってしまうことで大腿四頭筋は過剰に働いてしまいます。



オスグッドになりやすい選手は膝や股関節が前方にあることで、過剰に大腿四頭筋が働き、痛みとなってしまいます。


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では、なぜ下半身が前方に動いてしまうか?

それは骨盤が起きないこと(後傾)が原因となります。



骨盤が起きないことで、

「膝が前に出る」


骨盤が起きないことで股関節の力が弱まり

「股関節が前に出る」

ことが考えられます。





骨盤が起きない原因とは



骨盤が起きない原因としては大殿筋-ハムストリングスという筋肉の硬さによるものがほとんどです。


大臀筋-ハムストリングスはお尻周り-裏ももの筋肉を指します。


大臀筋-ハムストリングスが硬くなってしまい骨盤が後ろに引っ張られ、上記の姿勢と変化していきます。

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オスグッドを予防するためには、大殿筋—ハムストリングスの柔軟性が重要になります。



ハムストリングス-大臀筋が硬くなると骨盤が後ろに傾く(起きない)状態となり、下半身が前方に動きやすい姿勢となる。



結果、オスグッドになりやすい状態となります「。





オスグッドになりやすい姿勢の改善方法


①大殿筋の柔軟性の改善 

前方の足の上に身体が真っ直ぐ来るように位置させます。お臍が前方の足の方向に向くように動かし、身体を捻ります。その際に、お尻の部分が伸ばされている感覚があればOKです。


②ハムストリングスの柔軟性の改善 

片膝立ちの状態で、両手を体側に起きます。お尻を天井に向けながら前方の膝を伸ばし、裏ももを伸ばしていきます。





オスグッドの原因となるフォームについて



多くのスポーツの基本となるパワーポジションをチェックしましょう。

パワーポジションとは競技中の動きであらゆる方向に素早く動くことができ、どのスポーツにも共通する基本のポジションです。



オスグッドになる選手の場合、

股関節があまり動かず、足首-胸椎(胸回り)が過剰に動いてしまう

ことで、大腿四頭筋が過剰に働いてしまいます。




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オスグッドになってしまう選手は、

 「股関節が曲がらない、動かすことができない」

という特徴を持っていることが多いです。



良好なフォームでは、

 ・背筋がまっすぐとなり   ・股関節がしっかりと曲がります



このような状態となると過剰に大腿四頭筋が働かず、お尻周りや裏ももが働いてきます。



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良好なフォームとなるよう以下のトレーニングを実施しましょう。




不良フォームの改善方法

四つ這いまたは、膝立ちの状態で、股関節を曲げていきます。その際に、腰、胸が丸まらないように注意しながら実施します。四つ這いでは両足でうまくできるようになったら、片足でもやってみましょう。


①四つ這い


②膝立ち


改善するポイントは2つです。


     ①股関節を動かす  ②胸は丸めず一直線を意識する



まとめ

・ 下半身が前方に出る姿勢は大腿四頭筋が過剰に働いてしまう

・ 裏ももとお尻の硬さは骨盤を後ろに傾け、下半身を前方に移動させる

・ 不良フォームは股関節をしっかり動かして改善しよう



参考文献

論文:臨床スポーツ医学2014 vol.31. 成長期の膝痛に対する理学療法の考え方

著書:整形外科リハビリテーション学会.整形外科運動療法ナビゲーション-下肢・体幹-


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