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マリノスの前進 ~◢の形成~

お久しぶりです。Ryotoです。
今回は
第9節 VS川崎フロンターレ
マリノスのビルドアップ。前進。
プレス回避について書きたいと思います。

2つの三角形

横浜のビルドアップ。前進の所で2つの三角形を意識的につくってるように思えました。
2つの三角形とは単に三角形を2つ作る訳では無く。
二等辺三角形直角三角形
この2つ。
場面場面でどちらが作られているか変わってきます。

二等辺三角形△

主にCB保持時。
基本として川崎はWG2枚でCB2枚を見る形。
CFは横浜DMを遮断しGKへのバックパス時はプレッシャーGo。

横浜SBが内側、DMと横同列侵入。
CB-SB  ≒ CB-DM の二等辺三角形形成。
場面的に3vs1もしくは3vs2の形。

前半によく見られた形。C大阪戦の前半もこの三角形は形成されていた。
外誘導,内遮断の川崎に横浜SBが内側取る。
いわゆる邪道な位置取り。

直角三角形⊿

主にSB保持時。
川崎は基本変わらず、横浜SBに対してはIHがスライド。

二等辺三角形時と違い横浜SBがWGと縦同列。
DMとも横同列に。
WG-SB ∟ SB-DMの直角三角形形成。
場面的には3vs2。細かく区切ると2vs1,1vs1。

後半によく見られた形。
内遮断の相手に対しては比較的セオリーな位置取り。

それぞれのメリット

二等辺三角形△編

まず、WGへの最短経路が出来ること。
今年のマリノスはWGにボールが入ってからスタートの傾向が強い。
そのスタートをさせるためにSBが意図的に内側を取る事でCB-WGの経路が繋がりやすくなる。

SB,DMに入った時、ゴールへより近い位置でプレーすることが出来る。
サッカーのゲーム中の最終目標は何か。

それは、
ゴールを奪うことである。

ゴールを奪うというゲーム中の最終目標から逆算した時サイドで保持する方が良いのか。中央で保持する方が良いのか。

答えは明確、
中央で保持するべきである。

以上の点から内遮断の川崎相手に邪道であるSB内側侵入という位置取りをしたと考える。

直角三角形⊿編

まずプレス回避がしやすいこと。
1番起きてはいけない最悪のCBで奪われるということが無くなる。
しかし。それでは川崎の思惑通りである。
内遮断,外誘導は設計されたものである。SBに入った時、誰がチェックにいくのか明確に決まっていた。
その設計されたプラン通りにさせない為に大事なこと。

それは、
横浜WGの川崎SBピン留め。
横浜⊿の外心(WG-SB間)へのDM,OMの侵入。

横浜WGが無駄に落ちて受けようとすると1vs1の状況。
そして川崎IH,DMのスライドにより奪われる可能性大。
奪取されると川崎の狙いの一つであるショートカウンターに繋がる。

それを防ぐために中間ラインに横浜DM,OMの侵入が非常に重要になる。
そこを使うか使わないかは別問題
そこのエリアに侵入することが意味がある。
川崎DM,CBをスライド、引き出すことでズレが生じる。
そのズレを生じさせたいがための中間侵入である。

このタスク。
位置取りの鬼才 マルコス・ジュニオール。
侵入する,しないの塩梅とそこのエリアでのプレークオリティ。どちらを取っても実にスぺクタルであった。

おわりに

今回はマリノスの三角形の形成について書きました。
それぞれの位置取りによる形成される三角形の違い。
こまかーい所かもしれませんが注目して観てみると面白いかもしれません。

まだまだ及第点。ケヴィンの中ではそれ以下かもしれない。
進化の真っ最中であるマリノス。そんなチームと共に2022年シーズンを過ごすことが出来ること。非常に楽しみです。

Thanks for reading.
Wrote by Ryoto.

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