【25歳がストリートスマートになるための旅行】#19

コロナ禍で旅行に対する概念や頻度も大きく変わった2020年。必要な措置を取りながらも旅行自体はいけない事ではないし、僕自身もできるならもっともっと旅行に行きたいと思っています。

ストリートスマートであるために、旅行がどのような役割を果たしているのか。自分の中の概念を変えるには、環境を変えることが必要になる場合があります。旅行は自分の中の小さな世界を覆す1つの手段です。また、どこに行くかではなく現地で学ぶ体験から得られるものを重要視する方が、旅行の価値を高められます。

モノ消費からコト消費

モノ消費とは、商品やサービスを買うことに価値を見出す消費のこと。コト消費とは商品やサービスを買った時に得られる体験に価値を見出すこと。旅行も同じで、どこに行くかというのは関係なく、自分がその場所に行って体験したことに価値を見出すことが重要なのです。

旅行では場所消費というべきでしょうか。場所消費とは、その場所に行くことに価値を見出すことです。国内の旅行先で人気といえば沖縄や北海道ですね。沖縄や北海道にいったことで得られることと、自分の住む場所から近い場所に行った時に得られることは違います。
しかし、自分が居る場所から近い旅行先だとしても、得られることは沖縄や北海道に行った場合よりも有益になることもあります。

事前に現地の事を調べ尽くす

あなたは、事前に現地のことを調べ尽くしていますか？何が名産なのか、どんな場所が観光地として有名なのかなど、調べていない人も多いのではないでしょうか。しかし、現地を知らずに旅行にいくことは、相手を知らずに戦うことと一緒です。表向きの旅行情報ではなく、自分が興味をそそられるもの、コトに時間を使うようにしましょう。

旅行地側から見せられるもを一方的に受け止めるような観光の仕方ではなく、自分から能動的に観たい場所、知りたいコト、体験したいコトなどをメモして旅行に望むと良いです。ただしこれは何かを得たい場合。旅行のテーマはそれぞれ。もし自分の思考の時間にしたいというようなテーマであればわざわざ能動的に時間を活用する必要もありません。

ビジネストリップ

現地の企業1社としっかり話、食事に行く機会が作れたら、多くの事を聞き出す事ができます。ビジネスによって訪れた土地で出会った人と、飲む機会が訪れると、自分の小さな世界の概念を覆すような話が聞けます。たとえば、海外へのビジネストリップだった場合、海外のビジネスの価値観に触れられ、自分のビジネスに活かせます。資本主義社会である限り、街は経済で回っています。どのような産業でこの街が発展してきたのか、どのような人々がこの街を作ってきたのか。現地のビジネスパーソンからその街の経済について教えてもらえる機会があるのがビジネストリップのいいところです。

あわよくば、その人の家にも招待されて、現地の文化を知るきっかけにもなります。飲み会で意気投合すると、知り合った人の家に招待される機会もあるでしょう。国内海外問わず、出される食事や家の中の雰囲気などから文化を知れますし、さらに深い話を聞けます。現地の文化を知ることは、自分の価値観を広げるチャンスです。今までの自分の認識が変わり、日常の光景がまるで違ったように見えることもあり得ます。

未知の体験をすると感情コントロールが楽にできる

2013年のワイドナー大学の論文で、未知の体験をしている人ほど感情のコントロールが上手いという研究結果がでています。つまり、旅行で未知の土地に行けば行くほど感情コントロールが上手くなり、生きやすくなるということです。理由としては憶測ですが、おそらく自らの予測と違う出来事が目の前で起こる体験を繰り返す事によって、予測した事以外の出来事に対する免疫が付くのではないかと思います。

日々コンフォートゾーンの中で、自分の予測できる範囲の事象を目の前にして生きていると、新たな刺激や予想外の出来事に対する免疫が失われ、生きる活力や仕事に対する意欲が下がっていきます。

常に未知の体験を求め、定期的に旅をする事で未だ観ぬ景色を見るようにしましょう。Apple創業者のスティーブ・ジョブズも、メルカリ創業者の山田親太朗さんも、皆旅を通じて見つけた発見や感覚をビジネスに活かしています。

参考文献：SAGE jornals

まとめ

ここまで旅行への考え方について解説してきました。旅行が好きな人にとっては、今回の話は聞いたことがあるものだったかもしれません。しかし、旅行にあまり行ったことのない人は旅行の価値観への変化が少しでも起こったことでしょう。
旅行はつい、どこに行くかを重要視してしまいます。しかし、自分の中に残るものはどこに行くかではなく、そこでした体験です。さまざまな体験をしていることがストリートスマートになるには必要だと考えています。ぜひ旅行をする機会を増やして、幅広い知見のあるストリートスマートを目指されてみて下さい。

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