仕事は“方法”である
文章について考える。
書いては、消して、書き直して。これの繰り返し。淡々と、素朴で、慎ましやかな行為。知識を学んだり、技術を磨いたり、それが呼吸みたいになってゆく。書いては、消して、書き直して。そして、ふと気づく。足りない。
あらゆる仕事はそうなのだと思うのですが、「それ」だけを考えているのでは足りなくて。「文章を考える」という視点から「文章で考える」という観点にシフトしなくちゃいけない。つまり、“文章”という概念を通して、世の中を眺めること。“文章”という眼鏡についての研究から、実際にかけてみて世界がどう映るのかを観察して、思考すること。
きっと、きっと、“オリジナリティ”は「文章で考える」をはじめた時に生まれてくるのだと思うのです。その景観から、何を感じ、何を思うか。書いて、消して、書き直して。その繰り返しの中で、いつしか文章は、人生における“方法”として機能しはじめます。
たとえば、それは“対話”にも言えます。世界を「対話で考える」過程で、獲得した様々な発見が、思想や美意識と連動する。その人の魅力、そこから生まれるものの魅力は、“方法”の中でしか培われないような気がします。誰もが“方法”によって、それぞれの真実と向き合っている。
魅力的な人のことばが、常に本質的であるのは、“方法”によって真実を探求しているからなのでしょう。もっと、もっと、磨きたいです。文章も、対話も、人間も。
「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。