対話で旅をする
YouTubeでダイアログ・ジャーニーというインタビューコンテンツを配信している。
コロナ禍以降、zoom、Twitter、standfmなどのツールを活用して、オンラインで対話型インタビューをライフワークとして続けてきた。もちろん仕事でも日々インタビューに勤しんでいる。
インタビューはおもしろい。
そのことに気づいたのは、ライター業をはじめた頃で、テキストに落とし込む前の「取材」という工程に魅せられた。もちろん、ことばを吟味しながら文章を組み立ててゆくことも楽しい。ただ、その前段にある材料集めが“ただの材料集め”としてしか機能していないことをもったいないと感じていた。
インタビューはレクリエーションであり、エンターテインメントになり得る。そのような想いから、Twitterで対話パーティをはじめた。問題は、アーカイブが残らないこと。話し手と共に魅力的な対話の時間をつくることができたとしても余韻だけしか残らない。その儚さが一期一会の“芳醇な色気”として花ひらいているとも言えなくはない。記録されない安心感がこころを緩め、話し手の普段口にすることのないことばを導き出すこともある。そのような想いを巡らせながら、気付いたことがある。
“インタビュー”は、人生の記録だ。
当然、インタビューは語り手のことばであり、思想であり、人生の断片である。ただ、聴き手だけがそこに残り、語り手が変わってゆくと、その積み重ねは「聴き手の人生」に変わる。
おれのインタビューは、おれの人生のアーカイブでもあるのだ。
「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。