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Museたちと駆け抜けた季節

達成感というものがある。

少しだけ誇らしげになれるようなこと。深夜を迎える頃、Muse杯の全作品紹介動画の収録が終わった。七月に主催した「Night Songs コンテスト*Muse」への応募作、全127作品を運営メンバーのぼく、すーさん、深澤さん(千ちゃんは途中まで)で紹介した。振り返ってみると収録時間は延べ10時間を超えていた。

誰に頼まれたわけでもない。応募してくださった方に少しでも喜んでいただきたいと思ったからはじめたことで。今までにも、教養のエチュード賞というコンテストで全作品にコメントを添えて紹介したことがあったけれど、今回のように「声」で届けることははじめてだった。動画だから文章にはない情報がある。声の質感やトーン、表情もそうだし、話し方にも想いは現れる。「少しでも伝わるといいな」と思った。

やっぱりね、つくった側からすると、届いた先の声が気になるもので。称賛のことばもきっとうれしいだろうと思うけれど、「ちゃんと読んで(見て)くれたんだ」っていうのが根本にある歓びだと思うんだ。「伝わった」や「届いた」といううれしさは、コミュニケーションにおける人類の本質的な感情なのだと思うのです。

Muse杯に参加してくれたクリエイターのみなさん、応援してくれたみなさん、動画を楽しみにしてくださったみなさん、『彗星の尾っぽにつかまって』の生みの親の広沢タダシさん、それから運営メンバーのみんな。本当に、本当にありがとうございます。

ここまで走ってくることができたのは、みなさんが笑顔で応援してくれたから。Muse杯の運営で試行錯誤をするたびに、作品紹介動画を収録するたびに、運営メンバーとの絆は固くなっていって。なんだか、大人になってからの体育祭を味わった気分です。楽しかったなぁ。

127作品と真剣に向き合い、10時間かけてことばに落とし込み、想いを伝えた体験はスペシャルなものです。動画を収録する前と、撮り終えた後では、ぼくたちはまるで別人です。たくさんの愛に満ちたことばとクリエーションの中を遊泳して、いろんな部分が鍛えられたような気がします。

ドイツの社会心理学者エーリッヒ・フロムは「愛は技術だ」と言いました。ぼくは、この体験を通して「愛すること」を丹念に学んだ。その表現が最も近いような気がします。

とりあえず、オンラインでのMuse杯はようやく一区切りがつきました。次は、リアルな場でみなさんとMuseと広沢タダシさんにお会いできる日を楽しみにしています。

【vol.1~16】

※vol.15、16は近日中に公開します


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〈最後に〉

Museが微笑んだ親愛なるクリエイターたちのことばをここに記録しておきます。※Muse杯を振り返ったみなさんの記事です。

フクイチさんが全作品紹介のコメントをわかりやすくチェックできる記事を書いていただきました。心より感謝いたします。


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あらためて、みなさんありがとうございました!



「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。