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潮騒の旋律に合わせて
窓の外、遠い山並みに注いだ日差しは、光を包んだ白い霞みとなってシャンパンゴールドに瞬く。
空を見上げる。流れる雲を眺めながら、ニュージーランドに住む友人のエッセイを思い出す。広がる青空は海を越え、潮騒の旋律は風となり、遥か彼方の緑の草原を駆け抜ける。
先週出会ったルワンダに住むあの人の言葉がまだ胸の中に残っている。本棚とシャーマン。夜の帳が下りた頃、ロンドンに住むあの人が僕の書いた文章を読んでくれた。届いた蒲萄色の星、心模様は黄昏の麦畑。
スペインに住むあの人の料理。湯気が立ち込める文章からは芳醇な香り漂い、頬が緩む。黄金色のリスの毛並み、アメリカの西海岸は日差しが強いみたいだ。
この緑の窓を開けば、どこへでもトラベル、行きたい場所を選べる。あの人の言葉に会いに行ける。
あの国の空には星々が踊り、あの国の空には灰色の雲が重たくのしかかり、あの国の空には海の碧に染まるコバルトブルーが、あの国の空にはトワイライトにいわし雲が心地よさそうに浮かぶ。
空模様は違えど、僕が見上げた世界と同じ。
太陽が行ったり来たり。かわりばんこに昼が来て、かわりばんこに夜がくる。そうか、僕たちは太陽よりも早く、ここで会えるんだね。
noteを開く。あなたの見上げる空を感じる。
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noteな生活
noteのある生活を短いストーリーで形にしていく。物語でnoteを広める実験的なプロジェクトです。
「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。