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〈読む〉で広げる vol.2

〈読む〉によって、自分の世界は広がります。今回は、〈読む〉によってこころとからだの整え方をご紹介します。

ぼくはライフワークとして朗読をしています。

好きな文章を声に出して読むことをおすすめします。続けていると、自分自身がことばによって構成されていることをあらためて実感します。ことばとこころは密接に関係しています。声とからだもまた密接な関係にあります。つまり、〈朗読〉は「ことば」と「こころ」と「からだ」を一体化させる行為なのです。

声に出して読むことは、まずはこころに、それからからだへと伝番していきます。たとえば、ぼくは詩歌や小説を朗読しているのですが、読んでいるうちにこころのコンディションが整ってきます。最近は、川端康成や志賀直哉などの小説を声に出して読んでいるのですが、美しい文体が身体を通して入ってきます。ことばの意味だけでなく、音律や音響がゆるやかな波となって全身を巡る。それは思考と精神にさざ波を与える。当然、〈書く〉という行為にも影響を与えます。

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「繭が風を手に入れ、シルクとなった」 対話のこと、文章のこと、考えるということ。

「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。