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「応援されやすい人」の共通点

ぼくは相談を受けることが多い。

「話を聴いてほしい」には二種類あって、「ただただ悩みを聴いてほしい」というものと「問題を解決したい」というものがある。ぼくの場合は、圧倒的に後者が多い(前者の需要は全くないのかもしれない)。つまり、相談主はぼくに〝問題解決のための何かしらの力〟を期待しているのだと思う。

話を聴いているうちに、課題が見つかる。それを整理して、解決策を一緒に考える。本当は相手自身が気付くことがベターだが、時間がない時はぼくから解決策を提案していく。「問題」を抱えている人は、意外と明確な「課題」を発見できていないことが多い。ほとんど(ほぼ全て)の場合、「課題」はその人のことばの中にある。そう、「答え」は既にあるのに、当人は気付いていないのだ。

ぼくは話を聴きながら、そこに輪郭を与えていく。そうすると、相談主は視界が開けたような感覚になる。まだ問題は解決していないのに、半分くらい解決したような気分になる。あくまで「気分」だけれど。

基本的にぼくは、声をかけてくれた人の話はまじめに聴くようにしている。より良い状態に向かうように、僕の中でもベストを尽くす。そうやって好き嫌いせずに、いろいろな人の話を聴いていて気付いたことがあった。

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「繭が風を手に入れ、シルクとなった」 対話のこと、文章のこと、考えるということ。

「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。