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文章上達における高密度のエチュード

「文章が巧い」とはどういうことだろう?

思考や感情など、形のないものを言語化できる。文章によって風景描写のができる。こちらの意図を相手に伝えることができる。相手の関心を惹く文章を書くことができる。豊かな言語表現ができる。心地良い文章の調べを設計できる。「この人にしか書けない」という独自性のある文章だ。

いろいろある。他にもいくらでも「文章が巧い」の定義は出てくる。これは音楽とも似ていて、クラシックミュージックにおける美しさとパンクロックにおける美しさは判断基準が異なるという感覚に近い。もちろん本質的な部分で両方の音楽に共通している軸はあるのかもしれないし、さらに言えば、それぞれのジャンルであっても解釈は複数存在する。

「良い文章」というのは「人の数だけ存在する」と言っても良い。逆説的に言えば、文章には必ず一つ明確な答えが存在するということだ。つまりは、自分自身の答えだ。

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「繭が風を手に入れ、シルクとなった」 対話のこと、文章のこと、考えるということ。

「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。