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哲学ドルチェ

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毎日、コーヒーをドリップして飲む少しの時間だけ考えごとに耽る。その時、書いた文章を“哲学ドルチェ”と呼んでいる。決めごとは一つだけ。大そうな話はしない。たかだかコーヒーの時間であ…
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2022年3月の記事一覧

快楽の扉

いい感じの話し方でおしゃべりしたい。 上手じゃなくてもいい。滑舌が悪くてもいいし、発声が…

吟味するが、尻込みはしない

その選択が正しかったのか、と気を揉むことがある。 タイムリープが起きない限り、考えても過…

週末だけの、対話のBarを

週末だけひらかれる、対話のBar。 リアルな「対話の場」があれば、と思っていました。オンラ…

寛容植物になりたい

自分のことを「植物みたいだな」と思うことがあります。 狩りをする生き物ではなく、二酸化炭…

自分の力で辿り着く

今日は、訳あって小学生と一緒に国語の問題を解いていた。 この春から五年生の彼は「塾の問題…

神とサドゥー

インドを旅した時、一人のサドゥーと出会った。 彼は通りを往来する人に向かって、一人ひとり…

対話で、暮らしを、芸術に

時間を豊かに過ごせる方法について考えています。 そのために、空間や体験をコーディネートしてゆく。一つひとつの振る舞いやしつらえに気を巡らせ、心地良い状態に調える。少しの工夫や意識で、時間の質は変わります。 食事にしても、料理の内容だけでなく、どの器をセレクトするのか、誰と過ごすのか、どのような会話を共有するのか。「食事を摂る」という行為を、より豊かなものにするための発想と工夫。それは記憶として蓄積されてゆきます。それらを集積した未来をイメージすると、“今”という時間の過ご

きれいは汚い、汚いはきれい

違和感に惹かれる。 あの、空気になじんでいない感じ。溶けない、混ざらない、接続しない。だ…

気分の設計

小説、読んでいますか? 今や「小説を読む」という行為は、高尚な趣味だと思う。わたしたちは…

常に、自分と相手で、一つ

なめらかな対話よりも、問題を抱えたコミュニケーションから学べることの方が多い。 共通意識…

演出を考える

美しいものに触れる。 一年以上前に書いた「審美眼をどのように磨くのか」という内容の記事を…

まるで一つの生き物みたいに

自分のツイートを振り返ると、こんなことが書いてあった。そういう人と出会えることは、この上…

忙しさと掛け合わせる

ここのところ、忙しくしている。 「もっと良く、もっと良く」と思うと、時間が足りなくなる。…

未来は、過去の先にある

未来を見通すために、過去を学ぶ。 そういう考え方に共感する。「今、ここ」を味わうだけではなく、過去を知ること。歴史を知ることで、これからの流れを予測する。それは、政治でも、文化でも、人間の営みでも。 わたしたちが生きているのは、長い歴史の一部分であり、これまでの文脈に影響を受けて息づいている。それは、人との出会いも同じ。いくつかの偶然が重なり、「今、ここ」で出会い、わたしたちは対話している。しかし、わたしにも、相手にも、人生というささやかな歴史がある。 “インタビュー”