カメラは、撮る人を写しているんだ。
写真家のワタナベアニさんの『カメラは、撮る人を写しているんだ。』を読みました。シルキーな文体が心地良く、とろこどころスパイシーな笑いが散りばめられていて、滋味と滋養と含蓄の詰まった一冊です。
あの本を読んで、自分が今までに撮ってきた大切なものたちの写真を見直してみました。一枚一枚眺めていると、今までにそこには“わたし”は写っていないと思っていたのに、そのすべてに“わたし”がいました。
義母が亡くなり、数年前にひとりで暮らすお義父さんの近くに越してきました。たまに妻と義父と