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未来は、過去の先にある

未来を見通すために、過去を学ぶ。

そういう考え方に共感する。「今、ここ」を味わうだけではなく、過去を知ること。歴史を知ることで、これからの流れを予測する。それは、政治でも、文化でも、人間の営みでも。

わたしたちが生きているのは、長い歴史の一部分であり、これまでの文脈に影響を受けて息づいている。それは、人との出会いも同じ。いくつかの偶然が重なり、「今、ここ」で出会い、わたしたちは対話している。しかし、わたしにも、相手にも、人生というささやかな歴史がある。

“インタビュー”を生業にしているからか、わたしは相手がどのような人生を送ってきたのかを聴くことが好きだ。インパクトのある光景だけを切り取って、編集したダイジェストでもいい。親密な関係になりゆくならば、全体の物語に耳を傾けたい。無駄だと思われる部分も、ゆっくりと味わいたい。何を選び、何を育て、何を手放し、何を積み上げてきたか。そこに、培ってきた美意識や思想が現れる。その人の判断基準となる“セレクトする意志”が見える。

わたしたちは「今、ここ」にいる。これからお互いがどういう関係性を築いていくのかが、なんとなく想像できる。互いが影響を受け、変化して、美しい模様を編んでゆく。

積み上げてきた日々、育んできた思考、解き放たれた成功、数えきれない失敗、全部を読ませてほしい(聴かせてほしい)。わたしは全て受け止める。否定も、肯定もせず、ただただ受容する。

何を大切に生きてきたのか。好きな人であればあるほど、聴いてみたい。それがわたしにとっての愛するということなのかもしれない。あなたを知りたいということ。二人で、共に、未来をつくっていきたい。



「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。