本を売ることにしました
月に3万円はくだらないほど買ってきた本を、自宅本棚に格納しては悦に浸ることを繰り返してきたのだが、この際もう全部売っちまおうと決意した。
ブツヨクがそれほど強いタイプではないし、私服もほぼ持っていないタチだが、何故か本に対してはフェチを発揮し、コレクター心がくすぐられるため、ぶっちゃけ手放したくはない。
ただ、コレクションは贅沢。
今の自分の財政面と、人生のフェーズを考えたときに本を所持することの優先順位は低いと判断し、泣く泣く一旦手放すこととするのである。
いつか贅沢が許されるくらいになったら、また必ず今度は立派な書斎で旧友たちを陳列したいものだ。
とはいえ、考えていると必ずしも財政面だけでないメリットがあるのではと思い、自戒の意も込めていくつか挙げたい。
1.緊張感がある
本を買っては読み終えてすぐに売り飛ばすこの短期決戦の緊張感は、ペナントレースにはない。
本棚に置いておくと、いつでも読み返すことのできる安心感がある反面、理解を先延ばしにしてもいいかな、という気持ちも少しだけ芽生える。
今の一案は、本屋でセレクトして買った本は読む前に即、メルカリに出品する。
オーダーが入って品出しするまでの間にパッと読み切る。
こうすることで、手から離れるまでに密度の濃い読書体験を促してくれるのではないか。
2.アウトプットに余念がなくなる
読んだ本を手元に置かないことで、読み終えた本は物質的に跡形もなく去っていく。
形見や生前の写真は全て没収されると分かっていたら、生きているうちに親の姿をより目に焼き付けようとするだろう。
3.あらゆるモノへの所有欲を抑えられる
これまでは本を手元から離すなんてとんでもない!
と思っていたが、恐らく慣れた頃にはなんて事のない身軽な毎日を送っているはず。
そうなると、他のものを手放すときにも執着する気持ちを少し減らすことができるのではないか。
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