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風景撮影のマイルール

こんばんわ。

京都で風景写真を撮っているRyota.Fです。

風景写真(行事含む)を撮り始めて2年ほど経つでしょうか。

今日は私の風景撮影時のルールについて書いてみようと思います。

撮影に出かける前日から、撮影中のことまで私の普段行っているルーティーンに沿ってお話します。


「写真を始めたけど何を取ればいいんだろう。」
「どんな風に風景って撮ればいいのかな。」
「Ryota氏はどんなことを考えて風景を撮っているのかな。」


こんな風に考えている人は気軽な気持ちで読んでみてください。

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■使用レンズ
・XF10-24 F4
・XF16-55 F2.8
・XF90 F2
(全てFUJIFILM)

~準備~

まずは撮影前の準備段階からですね。

できれば当日出かける前に慌てることのないように、全て前日に済ましておきます。
家を出る前は最終確認だけでOKなようにしておきましょう。

持ち物で忘れやすいのが…

-メモリーカード
-予備バッテリー
-クイックシュー
-ブロアー
-モバイルバッテリー(充電コードも)
-タオル(雨の日限定)

あたりですかね。

メモリーカードがすでにいっぱいなようであれば、前もってPCにデータを移しカメラに差し込み全削除しておきます。

バッテリーも要充電ですね。

三脚につける時に必要なクイックシューをたまたま家で外していたら出かける時に忘れた!なんて事もあったので必ず確認しましょう。

私は好んで雨の中撮影に出かけたりしますが、カメラを拭くためのタオルをたまに忘れてきてしまいポケットティッシュで代用することが多いです。
濡れたカメラを拭けるように忘れないようにしないといけません。


当日の行程も出来れば前日までに決めておきたいところですね。

桜や紅葉、雪の日は特に決まらないなんて事は無いのですが撮るものがあまり思いつかないシーズンにはよく考えておく必要があります。

とはいっても私も行き当たりばったりな事が多いんですけどね。

とりあえず1箇所目朝一で行きたいところを決めておけば、後はその時々で思いついた場所へ数箇所回れれば私はOKとしています。
ピーカンの時間帯はあまり撮りに行く気にはなれないので…行くとしたら木漏れ日の綺麗なところや行事を選びます。

それでも無ければ大体は京都のお庭が楽しめるところへ涼みに行ったりという感じです。


~目的地へ~

目的地には撮影したい時間よりも必ず早くつくようにします。

例えば雲海の人気スポットであればなおさら早く行かないと場所取りができないなど支障が出てしまいます。
朝日が出る直前では遅すぎるので遅れたとしても最悪10~30分前には。
ちゃんと余裕があるなら30分以上もしくは1時間以上前にたどり着けるようにします。

これは行きたいスポットと時期にもよるので一概には言えませんが勉強のためにとにかく早くつくようにしておけば問題はありません。

例えば「ここの雲海スポットはこんなに早く人が並んでいるのか」と次回からの参考になりますよね。

他のカメラマン達は本当に早いです。

ヒマなんか!って思うくらい早いです(笑)

なので自分もそう思われるんじゃないかと思うくらい早く行くようにしましょう!


あとは初めてのスポットの場合。

目的のスポットへ行くのが初めてで、いきなり本番を撮りたい!と言うのもいいですが、やはり前もってロケハンをするのがいいでしょう。

例えば雲海を撮りたくて当日初めて向かってみたら道がわからなくて目的地へたどり着けなかった。

たどり着いてもどこから撮るのがベストなのか分からないなど、思いもよらないことがあるものです。

もちろん出たとこ勝負というのもそれはそれで面白い行程にはなると思います。
思いがけない構図が生まれたりするとそれは嬉しいですしね。

~到着後~

撮影開始です。

人によっても順番は違うと思いますが、私はまず広角レンズで人のいない(すくない)構図を撮っていきます。

一通り終わればレンズ交換で標準ズーム⇒中望遠という感じで、撮った写真が全て引きの写真にならないように撮れ高を確保していきます。

広角ではその場のメインとなる風景。


標準ズームでは広角で届かなかったメイン、またはサブカット。
中望遠では背景を良くぼかした寄りのサブカット。

という具合に使い分けています。

中望遠でメインとなる1枚を撮る事もあるんですけどね。


こうしてレンズを変え替え撮影をしていくので何度も同じ場所を行ったり来たりしてなんやかんやでどこを撮るにしても1時間近くかそれ以上の時間がかかります。
1周しただけで満足せずに何度も行き来し、レンズを交換してみると新たな構図に気づくでしょう。

そうして少しづつ自分が撮れる引き出しを増やしていくのも勉強の一つだと思います。


~何を撮るか~

風景撮影のマイルールとは書きましたが、撮る対象は様々です。

その場所全体に溶け込んでいる被写体であれば基本的に何を撮るかは自由だと思います。撮影禁止のものを除いて。

メインとなる風景を撮影したら、あとはサブカットとしてすぐ近くに咲く花を撮ったり。

朝露をまとった草や花びら。

その風景に溶け込む人影。

飛んでいる鳥や通りかかった猫。

脱ぎ揃えられた靴や下駄。

立てかけられたホウキ。

モクモクした夏雲。

扉の隙間から漏れる光。

その場の雰囲気を伝えられそうなものなら何でも撮ってみます。


私は京都で写真を撮っているのですが、お寺や神社は撮影禁止のものが多いのでわからなければ必ずスタッフに確認します。

特定の個人を狙って撮影した、顔がはっきり写った写真をSNSへ投稿するのもあまり良くありません。

-人混みで不特定多数の顔が写っている
-行事に携わる人
-顔が見えにくい(遠巻き/人影/横か後ろ姿)

などであればまだOKなのかなと思います。

とにかく全く関係のない一般の方で、個人を特定して撮影するのは良くないですね。
私もそこは気をつけるようにしています。(たまに撮っちゃうけど…)


~条件を変える~

1度行った場所は、再び訪れてもあまり違いが出せないという時。

条件を変えてみるのもひとつの選択です。

日中に関して、私は雨や曇りを好みます。
なるべく写真は渋く仕上げたい人なので、曇りや雨の方が作品の雰囲気にマッチするように思っています。
もちろん桜の時期は快晴がいいし、木漏れ日が撮りたいと思ったらやはり快晴でないといけません。

ですが、日中の強い光の下で木漏れ日や桜など目的のものがない限りはどうしても上手く撮れないんですよね…。
光が強すぎて影のコントラストも強くなってしまいます。


ただ、雨や曇りの日でも切り取りたいと思った範囲が全体に陰っている場合はあまりいい写真に仕上がらないなぁという印象があります。
のっぺりした1枚になってしまいだいたい現像の時に上手くいかないんですよね。

なので曇りや雨でも影と光は意識して撮った方がいいと思います。


あとは当たり前ですが雨の日は機材が防塵防滴か調べてから持ち出しましょう。
傘をさせば防滴でなくても普通に撮れますが、撮影を続けているとやはり多少なりとも濡れてしまうものです。
こまめにタオルで水滴を拭きながら撮影を続けないとカビちゃいますからね。

京都の雪の日は予報が出ている限り夜中から朝にかけて全登板です。
よく雪の降る地域ならまだしも、京都市に雪がこんもり積もることは数年に1度レベルです。
仕事もあるのでほどほどにですが…。

後は霧や雷。

日の出や日の入り。

夜やブルーアワー。

条件は探せば意外とたくさんあるものです。



最後に少し作例でも載せてみましょうか。

広角から。
メインとなる写真です。

■XF10-24

画像1

10mm F7.1 SS8.0


画像2

10mm F6.4 SS1/60

人影を入れてみた一枚。人が立っていることでアクセントに。


画像3

10mm F7.1 SS1/100

広角レンズで花や葉っぱに寄ってみるのも表現の一つとしてよく使います。


■XF16-55

画像4

41mm F3.6 SS2.5

少しズーム/F値明るめの設定で前ボケを入れたメインとなる1枚。


画像5

17mm F2.8 SS1/250

前ボケを入れたメインとなる一枚。


画像6

55mm F6.4 SS1/4

ズームで前ボケを作り、サブカットとして仕上げた一枚。


■XF90

画像7

90mm F2.8 SS1/200

手前から奥まで少し圧縮させ、よくボケたサブカット。


画像8

90mm F2.5 SS1/250


うーん、もっと本当は細かく書けるかもしれませんがそれはまた気合が入ったら描くことにします。

ぜひこの記事が撮影のヒントに少しでもなれば嬉しいです。

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