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非エンジニアが技術知見を身につける上で意識すると良いこと

こんにちは。

僕は現在、株式会社ログリオでエンジニア採用のコンサル/RPOをやっています。

日々、エンジニアの方々のプロフィールを拝見するのですが、キーワードベースで知らない単語が出てくることは日常茶飯事ですし、
仮に見たことはあってもそれがどういった技術なのか、アプリケーション開発においてどう価値があるのか、までは分からないケースも多々有ります。

特によく見る技術や概念について調べていくつか記事を読み、その一度で理解できるものもあるものの、ものによってはまた見かけた時に「これって結局どういう概念だったっけ・・?」となって調べ直し、複数回やっても結局イマイチ理解できていない、というものもあります。

おそらくエンジニア採用に関わるHRの方なら上記のように、何かしらの技術知見について調べてみて、分かりやすい記事を読んでその瞬間は納得するけど、少し経つとまた分からなくなってしまう、という経験はあるんじゃないでしょうか?

今日は、シンプルですがこれを意識すると知識の定着率が上がる、と個人的に感じているポイントについてまとめたいと思います。

そもそも「理解する」とは?

先日、久々に「イシューからはじめよ」を読み返していたところ、脳が何かを理解するというのは、異なる2つの事象の共通点を見出すことだ、的な文章がありました。

本の表現をそのまま借りるなら、

たとえば、「あの人はメキシコの建国の際に2つの対立陣営を束ねる大きな役割を果たした人です」と言われるより、「あの人はメキシコにおける坂本龍馬です」と言われたほうが(日本人であれば)圧倒的に理解したと感じる。

ということです。

であれば技術知見を学ぶ際にも、その技術が身の回りの何らかのシステムと共通点がないかであったり、その概念の語源となった言葉の理解を深めることでより本質的に「理解する」ことができるのではないでしょうか?

「プロトコル」を理解してみる

「プロトコル」という単語自体はレジュメや技術系の記事を読む中で見たことがある人もいるのではないでしょうか?

そこまで頻繁にみる単語ではないですが、
「プロトコルには〜〜を採択しました」、「社内で独自のプロトコルを制定しました」のような形でユーザのプロフィールで見かけることもあります。

ではその意味は?と聞かれると非エンジニアで答えれる人は多くないと思います。

Googleで「プロトコル」と検索をかけてみると、

プロトコルとは、コンピュータでデータをやりとりするために定められた手順や規約、信号の電気的規則、通信における送受信の手順などを定めた規格を意味します。

これだけで「理解できる」人もいるかもしれませんが、僕には何やら抽象的で、これだけではイマイチ分かった気になれません。

そこでプロトコルについてさらに調べていくと、プロトコルという言葉は外交においても使われることがあるそうです。
その際、日本語では「国際儀礼」を意味します。

海外から王族や貴族などの国賓を招く際、失礼があってはいけないため、相手の国の宗教や文化を考慮した、おもてなし上の決め事があります。
例えばインドからの国賓を招く際、食事に牛肉を出せばトラブルになるかもしれません。

そういった国家間の儀礼上のルールのことをプロトコルと呼びます。

その上で、再度プロトコルの説明を見てみましょう。

プロトコルとは、コンピュータでデータをやりとりするために定められた手順や規約、信号の電気的規則、通信における送受信の手順などを定めた規格を意味します。

ここで言うコンピュータは外交の世界においては「国」と置き換えられます。

コンピュータと言っても作られたメーカーや時代などにより、通信や処理の仕方が完全に統一されているわけではないでしょう。
そこで、異なる通信や処理の系統を持つコンピュータ間でもデータのやり取りができるような約束事や規格が必要となります。それが「プロトコル」です。

このように考えると、最初よりも理解しやすいのではないでしょうか?

エンジニア採用というユースケースを考えるとややマイナーな概念をピックしてしまった感は否めませんが、僕はこの外交の例を知って以降、プロトコルという概念が理解できたと感じました。

ChatGPTにも聞いてみた

最後に、ChatGPT 4oに『「REST API」について、非エンジニアにも分かりやすく説明してください。』という質問を投げてみたので、その回答をご覧ください。

「分かりやすく」と言ったためか、例え話を添えて説明してくれました。
よりシンプルで身近な例に新しい知見をなぞらえることの学びの効率を理解しているのでしょうか。

それもピザの注文というとても身近なシステムを例に挙げてくれています。多くの人に馴染みのない外交の例を挙げるよりもよっぽど分かりやすいですね。

結論

シンギュラリティは近い。


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