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自己紹介 なぜ元消防士がNoteを書こうと思ったか

はじめまして

はじめまして、現在外資系メーカーにてEHSマネジメント※業務を専門としている、元消防士のKuboといいます。
EHS:Environmental/Health/Safetyについてはまだあまり日本では馴染みが少ない、マイナーな業務なので下記の記事がわかりやすいかと思います。

Q1.なぜ、今、EHSが求められているのでしょうか?日本でEHSが求められるのは、グローバル企業からの要求や監査があるからです。グローバル企業はこれまでの失敗で、サプライチェーンを管理しないとダメージを受けると学んでいるのです。欧米では訴訟や風評など潜在的なリスクの対策に環境および労働安全衛生を統合したEHSマネジメントを実施しています。

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簡単な経歴

地方国立大学を卒業後、2013年に関西の35万人程度を管轄する消防局に採用されました。

消防隊として現場配属となり、厳しくも素晴らしい先輩や上司に恵まれ充実した日々を送っていました。

採用3年目の春、突然消防局予防課に異動となり、壮絶な日々が始まりました。

当時は全国的に違反処理や公表制度が推進された時期で、各種条例、規程、研修制度の改革、違反処理現場への応援など、先輩や上司に恵まれたこともあり本当に濃密な時間を過ごさせていただきました。

3年間消防局で奉公した後、消防署で予防担当として設備指導や査察などに従事しました。
ここでも素晴らしい人々に囲まれ、人生の宝物となる毎日を過ごすことができました。

順風満帆な消防士生活を送っていたにもかかわらず、2019年の6月に消防士のキャリアに終止符を打ち、外資系のメーカーに転職することとなりました。

なぜ消防士になったのか、消防士時代の思い出、なぜ転職したのかなどについては、いずれ別の記事で詳しく書きたいと思うので、読んでいただけるとありがたいです。

現在の仕事

現在は、アメリカに本社があるグローバル企業にて、労働安全、保安防災、環境安全に関する担当をしております。

日本で事業を営む以上、日本の法律を遵守することはもちろんのことグローバルスタンダードに準じた社内基準などもあり、それらを英語でインプット、アウトプットする必要もあり、大変ながらも充実した毎日を送っています。

転職して感じた純ジャパ組織と外資系企業の違い、それぞれのいいところなど、面白い気づきもたくさんあるので別記事で色々と書いていきたいと思います。

なぜNoteを書こうと思ったのか

さて、ここからが本題です。

なぜNoteを書こうと思ったのかというと、ざっくり以下のとおりです。

①過去の自分にアドバイスを送りたい

就職、異動、転職、転職後と社会人になってからというもの悩み続けてきました。

誰しもがそうなのかもしれませんが、同じように人生の局面や仕事のことで悩む時が出てきます。

「当時の自分ならこんな情報や考え方が知りたかった」という情報を同じように悩んで苦しんで成長しようとしている人たちに届けることができたらなと思い筆を執ることにしました。

私自身も現在進行形で、悩み苦しみ成長しているので、多くの方と考えを共有できら嬉しいと考えています。

②現在の仕事を通じて学んだ安全に関するグローバルスタンダードの考え方を、日本の火災予防に反映させたい。

現在、私は労働安全衛生法、環境関連法といった法律に関する業務に加え、安全に関するマネジメントシステムの運営を担当しています。

このマネジメントシステムという考え方が、法律のみを扱ってきた私には衝撃的でした。

事故が起きたら法律は改正するもの、法律順守は安全の十分条件だ、という頭でいたのですが、どうやらイギリスやアメリカをはじめとする諸外国ではその考えは50年前に終わっていたようです。

現在、安全に関するグローバルスタンダードでは事業者が自らリスクを特定し、自らリスク低減を図るという考え方が常識になっています。
諸外国の法律では「具体的に〇〇しなければいけない」といった記載を極力少なくして、リスク低減方法についても幅広く選択することができるような仕組みになっています。

「え、そんなんしたら誰も対策なんかせんやろ」と思うのですが、数字が結果を証明しており、下図のとおりイギリスにおける労災、火災における死者数の発生率は日本よりはるかに低くなっています。
 ※Kubo調べ 消防白書及びFire and rescue incident statisticsより

100万人当たりの労災死亡者数
100万人当たりの火災死者数

日本の労働安全衛生法もグローバルスタンダードの流れを受けてリスクアセスメントの義務化などが図られているものの、努力義務にとどまり日本社会にはまだまだ浸透しているとは言えません。

火災予防の分野においてはリスクアアセスメントといった言葉すらまだ存在せず、リスクの判定を防火対象物関係者自ら行うなどけしからん!といった風潮です。

しかし、私は火災予防の分野こそリスクアセスメント、自主的な防火管理が必要であると確信しています。

元消防士→EHS担当者といったレアなキャリアだからこそできる提言、発信を続け、日本における火災の死者数を減らすという壮大なチャレンジに人生を賭けてみようと思ったのです。

これからやりたいこと

長々となってしまいましたが、私は日本の火災による死者数をゼロにしたいのです。

まだここには書けませんが、そのための複数のプロジェクトの種まきを始め、少しづつ動き始めています。

多くの火災予防や防災に関わる方、消防士の方々とつながり、「グローバルスタンダードの防火管理」を日本に広めたいと考えています。

既得権益や硬直化した社会構造など、越えなければいけない壁はたくさんありますが、多くの方とつながり、社会を変えていきたいと考えています。

最後に

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

ここでは書ききれないことは別の記事に書いていきたいと思いますので、引き続き読んでいただけるとありがたいです。

引き続きよろしくお願いします。

Kubo

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