恋愛ライターのくせに、『恋愛のお悩み解決記事』が書けない

『恋愛ライターなんだったら恋愛お悩み解決記事を書いてよ』

こんな言葉を、よく読者さんからいただく。貴重な意見だし、取り入れたいなと思いつつも一向に腰が上がらない。確かに僕は恋愛系の記事をよく書いている。恋愛エッセイも書いているし、恋愛関連の記事を書くのは嫌いじゃない。

ただノウハウ系の記事は、あまり書いていないことに気づいた。いや、書いていないんじゃなくて、書こうと思えない。恋愛相談はこれまでにたくさん乗ってきたから、ノウハウの蓄積もある。

自分が培ってきた知識が、必ず万人受けするわけでもないんだよ。人によって恋愛感は違うし、一概に決めつけてしまうのが苦手だ。相手に刺さるノウハウもあれば、刺さらないノウハウだってもちろんある。

恋愛がうまくいく方法は、相手の『幸福な時間』を増やすことだと僕は考えている。だから相手が何に喜び、何に悲しみ、何に怒るかをきちんと知る必要があるんだよ。つまり相手をちゃんと知り、相手にあった行動をするのが、恋愛をうまくいかせる方法。

相手を知らずにアプローチを仕掛けたところで、うまくいかないのがヤマ。

実は恋愛は、小手先のノウハウがあまり通用しないんだよね。みんなノウハウ本ばかり読んでいるけど、小手先のノウハウを知るのではなく、相手をきちんと知るのが先決。

だからノウハウ系の記事ではなく、『まずは相手がどんな人か知ることから始めましょうね』って、いつも口酸っぱく伝えている。

とはいえ当事者じゃないし、話を聞いているだけだから、お悩みが必ず解決するわけでもない。アドバイスしたものが相手にとってしっくりこないパターンもあるだろうし、それには関しては自分の実力不足だなと。

ああ、なんか柄にもないことを書いてしまったな。まあたまにはこういうのもいいよね。

おしまい