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コンフォートゾーンに居続けることのデミリット

「コンフォートゾーンから脱出しろ」という言葉をよく耳にします。

現状(ステータスクオ)に満足せずにチャレンジをし、イノベーションと進歩をするための大事な思考です。
仕事だけでなく、プライベートでも、やり慣れたことだけを行い、面倒くさいことを後回しにし、目先の苦痛を避けて快楽を好むのは人間の習性なので甘えてしまうのは当然だと思います。

その上、コンフォートゾーンから脱出しなくても何も困らない、何もダメージがないからいいや、って思っていました。

しかし、実はそうではなくてコンフォートゾーンに居続けることによるダメージはあって、コンフォートゾーンから自発的に出ていかないと「楽」と感じる範囲はどんどん狭まっていくのではないかと思いました。

以前は苦痛とは思わなかったことも苦痛のように感じ、面倒くさくなかったこともやる気が出なくなり、行動範囲が狭まっていく気がします。怖いですね。

コンフォートゾーンとは

あらゆる行動はコンフォートゾーン(安定・安心領域)か、その外(不慣れ・負荷のかかる領域)に分類されますが、
コンフォートゾーンとは、安心して楽に行動でき負荷のかかってない状態を示す一方で、
コンフォートゾーンの外とは、負荷がかかり不安を抱えている状態を示します。

ぼくのコンフォートゾーンの内容をぱっと書きますと、
・YouTube閲覧、ゲーム
・好きな音楽を聴くこと
・寝ること
・会議で自分の意見を提供しない
・やり慣れた仕事を繰り返し、最低限のことだけをする

コンフォートゾーンの外は、
・ブログを書くこと
・会議のファシリテーションとdecision making
・筋トレ
・新しい生活習慣を取り入れること
・俯瞰した視点で新しいアイデアを考えること
などがあります。

基本的に何も考えずに生き続ければコンフォートゾーンに居たがります。多少負荷(ストレス)がかかると、コンフォートゾーンに逃げたくもなります。

コンフォートゾーンに居続ける危険

コンフォートゾーンは、楽している状態なのでその時は幸福度が高いのかもしれませんが、コンフォートゾーンに居続けることは、その裏に潜んでいる危険もあると感じます。

なぜならコンフォートゾーンに居続けると、自然にと枠がどんどん狭くなっていき、新しいことはもってのほか、普段「負荷なく」やれていたことも、やれなくなってしまうと思うのです。

きっと誰もが、だらだら昼寝をして午後にやりたかったことをやらなかった経験があると思います。普段なら料理をするのに、面倒くさがってテイクアウトすることもありませんか?
それはコンフォートゾーンに居すぎたからだと思うのです。

理由は、シンプルにいうと、コンフォートゾーンは「楽だからそこに居させよう」という性質を持っているからです。つまり、コンフォートゾーンはあなたをその範囲内に居続けようとさせ、決して外に出ていかないように望んでいるのです。

そういう意味では、根本的な問題はコンフォートゾーン内の行動ではなく、コンフォートゾーンに居続けることです。つまり、昼寝が悪い訳ではありません。

なので解決策は、コンフォートゾーン内の行動をやめることではありません。コンフォートゾーンは、私たちをリラックスさせるために必要な領域ですし、極端に排除することによって副交感神経によくありません。

居心地を排除するアプローチはかえって、心が休まらずに不健康なことだと思います。

ちょこちょこ抜け出せばいい

ではどうすればいいか?なのですが、自分はコンフォートゾーンからちょこちょこ抜け出す戦略をとっています。
思いっきり抜け出すのは、負荷がかかりすぎるので継続できるためにも、適度にコンフォートゾーンから抜け出します。これにより、多少はコンフォートゾーンの枠が広げられるのではと思うのです。

コンフォートゾーンから抜け出すことより、コンフォートゾーンが広がるのは身近な例に表れています。

例えば自動車免許をとったときも、初めて自転車をのったときも、それはきっと負荷のかかっているコンフォートゾーンの外だったはずです。

事故をどうしようという恐怖、車なんて運転できるかの不安があったと思います。

ただ、免許がないと生活ができないことから、強制的であっても皆さんはコンフォートゾーンの外へ出て、習得したはずです。

そして今では、当時の恐怖や不安がなく、運転や自転車をのっていると思います。運転することが、コンフォートゾーンに入りました。

それと同じなんです。

つまり、コンフォートゾーンの外から出ることで、実は人間はその環境に自然と慣れ、コンフォートゾーンの枠を広げていくんですよね。

人間の素晴らしいところだと思います。

逆に言えば、コンフォートゾーンの外を出ていかないと、成長はないと思います。

むしろコンフォートゾーンの性質上収縮が起こり、どんどんスキルダウン(行動範囲が狭くなる)するのではないかと思います。

きっと多くの方は、コンフォートゾーンの淵辺りに居るのかなーと思っていますが、一歩だけでもいいから外に出てみましょう。


耐えられなくきつくなったらまた戻ればいいので、勇気を出していこう!と思っています。

それは、
サービスを受けた店員さんに対して、目を見て「ありがとうございました」と言う でもいいですし、
食生活に少しだけ野菜を足すだけでもいいんです。


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