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映画『Winny』をみる


面白かった。

2002年に開発されたファイル共有ソフト。

その開発者に罪があるのか問われた事件の話。


当時ネットの世界は今よりなんでもありなニオイがプンプンしていた。

そして無法地帯の怪しいところにはウイルスが蔓延してそうで怖いって感じだった。

PCでネットに繋がるだけでこれまでに経験したことのない無敵感と同時に今まで見たことのない闇を感じた。

そんな時代だったなと思いながらみた。


主演の東出昌大氏、すごい。

色々とスキャンダルがあり、色々ありながらも作品に出続けている。

さまざまな役柄に挑んでいる。

演技云々というか全身からただならぬ色気や魅力をはなっている感じがすごい。


こういう作品が作れる日本って平和でいいですね。

冒頭のセリフ日あるように、ナイフで刺した人の罪は問われるけどナイフを作った人(製作者)の罪は通常問われない。

のに今回winnyではプログラム製作者が訴えられた。なぜか。

という謎と、警察側の裏金作りの話が同時進行に展開していって、しだいにwinny事件と警察の裏金疑惑がクロスし、警察側のずるっこさが暴かれていく。

これからも権力側の不都合も作品に落としこめる平和がつづいてほしい。


ホリエモンのときもそうだったけど先駆者が保守派に叩かれて、でもその未来は先駆者が予言していた世の中に寄っていて、主に権力側の保守派がいまさらアタフタしている。

新しいものを早めに受け入れて早めに新しいもの寄りに世の中が動いていたらどうなってたかってifの世界のパラレルワールドってどんなだろう。

winnyも新しすぎたんだけど誰かがそれを認めて既存の著作権よりもっといいルールをみんなで考えてもっと良い案を採用できてたとしたら。

印税が十分はいってこないミュージシャンは救われていたんでしょうか。


スマホ出現で世界が変わったインパクトがデカすぎで忘れていた、PCもウィンドウズもスゴ!ってみんな思っていた時代の混沌とした感じが脳内ドバッと思い出してきた作品でした。






東出氏というと真っ先に思い出してしまう作品。
どうしてもフィクションと現実が混ぜこぜになってしまい、ふだんあまり経験しない複雑な余韻に浸れます。


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