マンガ望郷太郎をよむ

まわりで評判のいいマンガ望郷太郎をよむ。
3巻まで2/5まで無料でよめる。

おもしろい。

この作品は絵とタイトルのフォントでちょっと損してる気がする。主人公っぽい男性はファブルっぽい感じだとおもっていたし、目がグリグリっとした感じのキャラは蒼天航路の関羽っぽい感じだとおもっていた。実際読んでみるとイメージとちがう。

現代人が文明崩壊後の2500年代で日本を目指すはなし。

崩壊した建物や現代にあるものが残っている中で、2500年代の人類は狩猟や農耕を営んでいる。

いったん文明をリセットした世界で、現代人の目線から労働、ムラ社会、戦争、経済をみつめなおす点がみどころ。

お祭りがワッショイワッショイ的なものではなく、森のなかでガチで野生の獣と命を賭けて戦うものだったり、身内がなくなると死者を食べることで自分の体のなかに彼らが生きつづけると考えていたり。。

狩猟生活が1日数時間程度の労働で終わる生活のなかで元々大手企業の経営者だった主人公は心穏やかな時間を満喫する。

はてしなく利益を追求するために延々とはたらく現代とくらべて狩猟生活は獣におそわれて死ぬ確率はめちゃくちゃ高そうだけど、時間がゆっくりで全身をうごかして感覚を研ぎすましていて、とても楽しそう。

またムラとムラが存続していくかぎり争いや戦争はなくならないことや、お金に匹敵するものが人々のなかで認知されたとたん、人がお金の魅力にとらわれてしまうことを作品をとおして風刺している。

主人公の太郎は当初、2500年代の人たちと会話ができないんだけど、ともに生活し現地の生活を教えてもらう過程の中で、すこしずつ言語を覚えていく過程がリアルに描かれていて良い。

あと太郎は身体能力では現地の人に歯がたたないんだけど、持ち合わせている知識と知恵をフル活用してサバイブしていく。

ムラ同士の争いのとき馬で攻められないよう柵をつくる案を説明して、仲間から太郎すげー!となる。

かんたんな煮込み料理にハーブで味付けすることで、太郎のつくった飯うまー!となる。

「おれ、太郎についていくよ!」みたいな仲間まででてきて、今後の展開が気になる。

繰り返すが3巻まで2/5まで無料でよめる。


マンガは面白いんだけど、場所をとる。よみたいっておもったときすぐ手に取りたいからできれば本でもっておきたい。でも全巻そろえるだけでかさばるのが不便。重い。

電子書籍でそろえると、読むときは読むんだけど、わりと読まないことのほうが多い。なぜだろう。買って満足しちゃう。あと、いつでもよめるから、よっぽどのことがないと読まないんだと思う。

だからキンドルのライブラリには5年以上まえに買った未読のマンガがたっくさんある。

解体屋ゲンもおもしろいんだけど、お正月セールでまとめ買いした100巻、ぜんぶよめる気がしない。

文字を読むのは面倒だけど、やっぱり単行本や文庫本の小説がコンパクトで1冊でストーリーのボリュームがあって好きだ。






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