映画『ゴジラ-1.0』をみる
すごかったです。
作品から世界獲りにいってるんだなって気迫が伝わってきました。
以下ネタバレ注意です。
太平洋戦争+ゴジラ。
すごい掛け合わせ。
戦争でアメリカにボコボコにされて、さらにゴジラに襲われる。
鬱設定すぎ。
そもそもゴジラって原爆とか水爆で目を覚ましたんですよね。
で、核兵器を作ったアメリカにボコボコにされて
原爆まで落とされた日本を襲うって、どういうことなんだ。
主演の神木隆之介氏が演じる敷島がずっと戦争を引きずっていて、戦争が終わっても過去にしがみついている。
そんな姿が漫画『あれよ星屑』の主人公の川島の姿が重なりました。
さてさて、主人公の敷島を、縁あって同居するヒロインの女性が身代わりになって救うシーン、あのシーンはダメです。
あのタイミングで女性が身代わりになるって、泣けないはずない。
ゴジラの展開もエイリアンと似ていてラストは一応退治はするんだけど、かならず次章を暗示するシーンがある。
今回はぜったい助かるはずないヒロインの女性が奇跡的に助かって、その女性の首すじにモゾモゾって「何か」があって、ゴジラの再生能力がヒントだと思うんだけど、ゴジラの何らかの影響を暗示していてなんか新感覚。つぎは寄生獣的な展開か。
神木隆之介、吉岡秀隆氏と、どちらも子役からの俳優さんの共演。
お二人とも子どもの頃からテレビで見かけてきていて、まるで親戚のような親近感がある。
それにしても神木氏は劇場版『るろうに剣心』あたりから、ウツな演技のイメージが強くなりました。
冒頭にも書いたけど、海外を意識した作りで、世界基準なクオリティで、アニメにつづき映画作品も次のステージに来たのかなってワクワクします。
アンダーグラウンドからみた戦中戦後ストーリー。
良い奴ばかりじゃないけど悪い奴ばかりでもない面々。
主人公のふたりがそれぞれ過去と未来とに生きていて、二人の対比がただただ切ない。
以前、原作が気になって、数年前にドラマ化で気になって、気づいたらプライムビデオで観れるようになってました。
1999年代の東京でアメリカ人の新聞記者の青年が闇社会を暴いていく。
外国人からみた東京のケバケバしさとタバコと酒の匂いぷんぷんで、ベテラン俳優陣も登場でゴージャスです。
主役の青年がみたことある俳優だと思ったら、『ベイビードライバー』のベイビーでした。
それにしてもwikiによると『TOKYO VICE』の製作費は88億円、『ゴジラ-1.0』の製作費が15億円以下って…
渡辺謙といえば、の名作。
この作品あたりからハリウッドの日本の描き方が変わってきた気がする。
うちの子ノエルにちゅ〜るをあげます。