pulse//code letter vol.3
Editor's Log - 近況 -
こんにちわ。Ryozです。
酷暑の影響で犬の散歩のリズムが狂って困ってます。うちは小型犬なのですが、気温だけでなく、火傷しそうなほどのアスファルトの温度は生死に関わります。そのため、日中はおろか、夜になっても暑さが続き、朝は7時台でも既に暑く、散歩スケジュールが組めないストレスと戦っています。(犬も)
今後も酷暑が続くのであれば、屋内ドッグラン施設の需要は確実にあるはずなのですが、都内ではあまり増えていきません。飼い主側のニーズが強いとしても、かかるコストが高くなり過ぎるとビジネスモデル的にキツいですよね。
一方で、最近は犬OKな飲食店や宿泊施設は増えています。
犬とお出かけをしたい飼い主は新しいスポットを常に探していて、犬OKの店を紹介するメディアやインスタアカウントも伸びています。
しかし、犬OK=ドッグフレンドリーかというと、フレンドリーレベルには差異がけっこうありますし、一般客と犬連れ客双方のニーズを満たす店舗設計やルール設定は簡単じゃないなと感じています。
わざわざ犬OKにしてくれているお店には感謝してますし、このあたりをUXデザインの観点で関与できると面白そうです。
ドッグフレンドリーコンサルティングサービスみたいな見せ方とかいいかも。
Trend Radar - 最新業界ニュース -
この一週間の間に国内外で起きたヘルスケア関連の出来事やニュースをピックアップしてお届けするコーナーです。
脂肪肝になる可能性の予測ソリューション
島津製作所と聖路加国際大学が、非アルコール性脂肪性肝疾患(Non Alcoholic Fatty Liver Disease/NAFLD、ナッフルディー)の発症を予測できるシステムを開発しました。
これは、血液から14種類の代謝物の計測データを元にしたスコア値を算出し、一定基準を超えると3年以内に発症するリスクが高いと判断されるものです。
NAFLD発症は、そこからがんなどにつながる可能性も高いため、未病予防アクションにつなげるための予測ソリューションになり得ます。
ロート製薬が不妊治療ベンチャーに出資
ロート製薬が出資したBAIBYS社はイスラエルのスタートアップで、体外受精の精子に着目しています。
ロボットとAIを活用して、高倍率で精子細胞の形態と運動性を分類。
数百万個の精子細胞の中から体外受精に最適な個々の精子細胞を分離・抽出することで、体外受精の確率を上げるとのこと。
つまり、元気な精子を見つけるソリューションですね。
そういえば、運動量が多いだけでいい精子と言えるのか?といった話を最近聞きましたが、このBAIBYS社は形態まで見ているので、何か別のロジックを持ってそうですね。
ロート製薬は妊娠検査薬も出してますし、事業シナジーを感じての出資かと思います。
スマートデイリーが沖縄県内12自治体における実証実験を開始
これはスマートバスマットを出すissinが展開するダイエットコーチングサービス。(確か無料版は無くて)有料版で提供するこのサービスは、チャット相談やオンライン面談などを行いながら、生活改善のために小さなルーティーンを回していくことに重きを置いています。
おそらく沖縄県での実証実験では、自治体側がこの有料部分を負担するもしくはissin側が無料(or安価)で提供して行動変容が起きるかを見ていく形と思われます。
ってか、スマートバスマット19,800円か・・ほしい・・
ジムのメニューは専門医が監修。新しい医療提携ジム。
福井にあるナカテックグループという企業が健康経営目的で作った24時間ジム。
ここは、関西医科大学など複数の病院と連携する仕組みを導入しているらしく、利用者が血液検査や体組成等を測定すると、その結果からジムでの個別メニューが提供される。
このように病院が連携したジムは今までなかったため、全国初と言われています。
医療連携までできると、運動への納得感も生まれるし、そこからサプリやプロテインの購入意欲も上がりそうですね。一回行ってみたい。
Innovation Spotlight - 注目のヘルステックスタートアップ -
注目のヘルステックスタートアップを毎回1,2社紹介します。
今日紹介するスタートアップは歯科医向けAIソフトウェアを提供するPearlです。
Pearlは歯科用レントゲン写真の様々な状態を自動的に検出し、歯科医に第二の目を提供します。
彼らはこれを「Second Opinion®」としてサービス展開しており、FDAの認可も受け、世界的にも活用が進んでいます。
僕はFDAが認可するAI医療機器はなるべくリサーチするようにしています。
このようなソリューションが形を変えていくと、例えばスマホを歯にかざしてヘルスチェックするなど、未病予防領域でのサービス化が検討できますし、日本においても医療への展開がスムーズになる可能性があります。
HealthTech Vitals - 決算が語る業界の動向 -
この1週間の間に出た決算の中から、ヘルステック関連企業の決算をピックアップします。
D&M COMPANY
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120240722552457.pdf
この企業の事業としては、医療法人向けにファクタリングを行っていることが特徴です。
これは資金繰りや一時的に早めにまとまった現金が必要な医療法人に対して、通常2,3ヶ月かかる診療報酬等の現金化を即時で行うサービスです。
簡単に言うと、医療法人に先に診療分のお金を払い、自社としては後から国保や社保から入金を受ける形です。
おそらく数%の手数料をもらうビジネスモデルですかね。
株式会社イントラストhttps://www.release.tdnet.info/inbs/140120240725555092.pdf
こちらの企業は支払保証、回収代行を事業にしています。
この資料にあるスマホスは入院患者が支払いを滞納した場合、入院費用を立て替えて医療機関に支払うサービスを提供しています。
病院からすれば督促という業務から解放されることはメリットしかないためか、導入する医療機関が増えています。
介護でも同じモデルを展開。
株式会社エス・エム・エスhttps://www.release.tdnet.info/inbs/140120240725554600.pdf
エス・エム・エスの人材事業は右肩上がりで成長し続けています。
また、施設向けSaaSのカイポケもタブレットとともに導入が進んでおり、四半期で約28億に。
今回紹介した3社はどこも医療、介護業界のリアルなところ、深いところを知っているからこそ成立するビジネスです。
ヘルスケアビジネスに限らず、各業界の深い部分を見に行くことは事業創りにおいてとても重要ですね。
Crosstalk - 異分野のテクノロジーとイノベーション -
ヘルスケア外でRyozが気になったものをラフに紹介するコーナーです。
Kid art show
子どもが自分の描いた絵を販売できるプラットフォーム。
大人が代わりに会員登録をして、子どもはアーティストとして、このプラットフォームで作品を売れる。
だいたい30ドル以下で売られているが、才能あふれる作品も多く、買いたくなってしまう。
SearchGPT
もう、今週の一大ニュースはこれですね。
ChatGPTがいよいよリアルタイム情報を取ってくるようになります。
これまでもウェブブラウジング機能はあったのですが、画像なども含めて出してくれるのでアウトプットの質も上がります。
これは完全にPerplexityを潰しにかかっていると言えますし、googleを意識しているとも言えます。
「検索する」という行為自体は僕らが行うことではなく、ChatGPTが代替していく。そうすると僕らは「検索する」から「聞く」になっていく。
便利なようで一抹の不安としては、SearchGPTが提示するものが正となりうること。
これまでgoogle検索を多用しながら自分の中で答えを作ってきた体験がなくなり、一発で答えを教えてもらえる世界は何かを失っている気もします。
Outro - 編集後記 -
先日誕生日プレゼントでSIXPADの腹筋ベルトをもらいました。
電気刺激で腹筋を動かすのですが、いざ使ってみるとけっこう慣れない。
本来、腹筋は自らの力で動かすもので、電気の力で勝手にグリグリやられるのがめちゃ気持ち悪い・・でも高かったし、たぶん慣れだと思うのでがんばってます笑
これを使って一つ疑問に思っていることは、本来筋肉を動かすには脳から信号を送りますし、意志を考慮せずに勝手に筋肉を動かすことが本当に良いことなのかわからないです。
まぁしばらく試してみます。(なんか脂肪だけ揺れてる気がする笑)
※毎週火曜公開に変更しました。
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