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アルコールを失った未成年へ

「一緒に飲めば全部良くなる」

高1で、どうやったら当時のチームが良くなるか悩んでたとき、お世話になってた4つ上の先輩からの全力の助言がこれでした。いやいや、そんな簡単なことじゃないでしょと思いました。

でも高2の夏ごろから、夏の開放的な雰囲気にも後押しされて、その教えを試しはじめたんです。一番最初は井の頭公園でした。お酒は弱かったけど、楽しかった。携帯落としたり。警備に怒られたり。気づいたら足が血だらけだったり。



高2の11月、そのときの僕にとって重要な本番がありました。当時僕らは演劇に取り組んでいて、シェイクスピアをやっていました。

いくつかのチャレンジがあって、お客さんの反応は真っ二つに分かれて、でもその反響の強さに僕らは高揚感をもって舞台を終えました。そしてその夜、まあまあの人数で飲みにいきました。

この飲みが、後の人生に大きな影響を与えました。本当に大きかった。新宿の某大手居酒屋チェーンさん、入れてくれてありがとう。先輩、本当に全部良くなったよ、すごいよあんた!(めぞ、ありがとう!)



お酒を飲もう!と言いたいわけじゃないんです。時代も違って、高校生だけで居酒屋には行きづらいでしょう。

アルコールは見事な円滑油でした。いつもより少し大胆になれる。大切な人に、大切なことを言える。思いきれる。泣いたり、笑ったりも。だから僕は飲みにいくのが好きでした。今も飲むの好きです。弱いけど。



学生と1on1をやって、たくさんの心の声に触れさせてもらってます。でもたまに、本当にそれを伝えたいのは僕じゃなくて、今一緒に活動してる誰かでしょうと。そりゃ本人に面と向かっては言いづらいですよ。でもそれを言うと世界が変わったりする。

LINEは便利でいいですよね。でも熱は伝わりづらい。行間とか、感情が伝わりづらい。言いやすいけど。でも伝わらなかったらもったいないから、対面で言うのをやってみてほしいなと思います。

僕らはそういうときに(先輩の教えに従って)アルコールの力を借りました。時に意図的に。だからみんなも、たまに使ってもいいし、使わなくても、使わない分思いきる日とかつくってみてほしいです。いつでも後押しします。



* * *

以前、授業を担当させてもらったとある高校で、年間のカリキュラム終了後の報告書のドラフトに、このようなことを書いたらダメでした。削除してくださいって。言い方を変えて、お酒とかは書かずに仕上げました。大人になったものです。

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