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仕事以外の場こそ本業に繋がるチャンス

教員を1年間勤めた後に開業した私は実務経験がなく、プロフェッショナルといえる技術を持っていません。

それでも今日まで自分のやりたいことを仕事としてやって来れた理由の一つに、仕事以外の場(団体活動などの会議や会合など)に積極的に参加してきたことだと思っています。
ちなみに異業種交流会や勉強会などには出ていませんが、会合後の懇親会(二次会)はよく参加しています。

人とのつながりができる

最初のポイントはありきたりですが「人脈」です。
会社以外の組織やコミュニティに属することで新たな人とのつながりができます。同じ組織の一員になると最初は顔見知りでも挨拶をするようになって自然と仲間意識が芽生えます。

普段、仕事以外の場所で会っても名前や顔を知っているだけでは挨拶を交わすまで至りません。地位や肩書きを問わず挨拶ができる関係になることは自分の顔や名前を覚えてもらえるという営業面でも重要です。

※社交界に出ることで自分のステージが上がったと勘違いしてしまう人がいるので注意。

仕事とは関係ないところから本業やキャリアにつながる

本題ですが、ボランティアや団体活動など仕事以外の活動がきっかけで仕事(本業)につながることは意外と多いです。また、長期的な視点で見ると案件獲得だけでなく自身のキャリアにも繋がります。

特に地方では仕事以外の場こそ最大の見せ場でもあります。
その理由について自身の経験をもとにいくつか挙げます。

①社長が営業も兼ねているから

地方の中小企業では基本的に社長が営業を兼ねている場合が多いです。
営業だけでなく決裁権を持つ社長とパイプができると話がスムーズに進みます。
姑息に感じるかもしれませんが時間は限られており、全員と繋がることはできません。誰と繋がるか?という選択と集中はとても重要です。

②信用・信頼が判断のポイント

会社に限らず団体などの組織活動には会議が欠かせません。
毎月決まった日に例会などが行われ、理事や役員になると理事会や役員会にも参加することになります。

私の場合、Googleカレンダーを見ると予定の無い日(調整ができる日)の方が圧倒的に多いので昔から仕事以外の会議にも積極的に出席しています。

ポイントは連絡が来たらその場で予定を入れてしまうことです。
その場で予定を入れないと後で別な予定を入れてしまい、当初の予定を忘れてしまいます。

メンバーが多いほど全員の予定が揃うことは難しく、出張や他の予定と被って参加できない人も多いです。また、仕事ではないので人によって優先順位が異なります。

そのような仕事以外の場所でどれだけ動けるかというのは経営者をはじめとするビジネスマンとしてとても重要です。このような積み重ねが信用に繋がります。

「せっかくお願いするなら✗✗会でも一生懸命頑張っている◯◯さんにお願いしよう」というのが依頼側の心理です。

「今度、◯◯さんに聞いてみるか」と思い浮かぶ存在になると本業の仕事も頼まれやすくなります。

そのためには「この人なら相談できる、安心して任せられる」といった信用・信頼がポイントです。

③"誰"にお願いするか?

社長自身が知っている業種・業界であれば社長自身で判断できますが、そうでない場合、誰に相談すべきか分からず放置している場合が多いです。
また、社長自身も現場で作業していたり、多忙ゆえに課題が後回しになりがちです。

そのような悩みを打ち明けられるのが同業者の知り合いや毎月顔を合わせる団体のメンバーだったりします。
そこで「知り合いに△△できる人いるよ」と話があがって紹介されることもよくあります。
上記の「信用」と同じです。「◯◯さんの言う事なら聞いてみよう」とハードルが下がる点はもちろん、相談者の顔を立てる意味もあるので放置していた課題への取りかかりが一気に早くなる可能性があります。

もし相談依頼があった場合、熱が冷めないうちにスピーディーに対応できるかも重要です。
※既存の仕事を優先して後回しにしないように。

希少な職人でない限り、この会社にお願いしないと解決できないという仕事は多くありません。そのため、選ぶ側としては「会社」ではなく「人」という属人性が最大のポイントになります。

ボランティアは経験や実績を積む最高の場

ボランティアはビジネスとは異なるため、なるべく費用をかけずに済ませたいものです。
また、会としてもメンバーに還元したいはずなので可能であれば業者ではなくメンバーに相談する傾向があります。

予算が限られていて相場より低い可能性がありますが経験や機会はお金で買えません。投資と思って取り組むといいでしょう。
※もちろん責任はつきます。

①役が自分を成長させてくれる

仕事以外はなるべく仕事やプライベートの負担にならないように関わりたいと思うのが多くの人の本音です。そのため役を受けたがらない人が多いです。

自分もできれば仕事を優先したいですが、断れない性格というのもあって引き受けがちです。断る理由を考えるよりも引き受けた方が精神的に楽という理由もあります。

頼む側の視点としては「◯◯さんならできる」と思ってお願いしているので無茶振りはしないはず。相談されたら「ハイ」と即答できるかが分かれ目かもしれません。

②タダほど高いものはない

自分もボランティアや団体活動での役を通じて、事務作業や書類作成、企業や行政、他団体とのやり取りなど多くの経験ができました。
ぜひ、個人事業主の方やこれから独立したい方は積極的に携わることをおすすめします。

③損して得(徳)取れ

目先の損得勘定で動かないことが重要です。
ボランティアや団体はビジネス目的ではありません。奉仕活動や地域貢献のために集まって活動しています。仕事に繋がらないからと活動を怠ったり、辞めてしまう人がいます。そうならないためには、常に人から見られていて力量を試されていると思って行動しましょう。

さいごに

経営者こそ予定を調整すべきです。
仕事以外で色んな役職を兼務している人ほど仕事も仕事以外も平等に調整しています。

先に決めた約束を覆さない
「仕事が入ってしまった」というのは簡単です。また、仕事の予定が入ってしまったことを否定する人は少ないですが、予定を調整できる立場であるにも関わらず約束を覆してしまうと信用を失いかねません。

「この人忙しそうだから別な人に相談しよう」と冷めてしまい自らチャンスを逃してしまいます。

以上が自分の数少ない取り柄の一つである「フットワークの軽さ」から得られた経験「仕事以外の場こそ本業に繋がるチャンス」でした。

最後まで読んで頂きありがとうございます。 戴いたサポートはスキルアップに使わせて頂きます。